ある日のこと、家の中にいた家族が外から聞こえてくる子猫の声に気づきました。すぐに家族が調べに行くと、庭の片隅に母猫と生まれたばかりの子猫達の姿を発見しました。
家族は猫の保護活動を行なっているホイットニー・マリンさんに連絡をしました。
「家族は私が保護活動を行なっていることを知って、SNSで連絡をしてきました。私がさっそく親子の様子を見に行くと、子猫達は3日齢ほどで、母猫はとても野生的なことが分かりました」とホイットニーさんは言いました。
母猫は小枝でできた巣の中で子猫達を守っていました。子猫達は母猫にしっかりと世話をされていたため、ホイットニーさんは親子をそのままにして、捕獲器を持ってくることにしました。
その後、巣のそばに捕獲器を設置したホイットニーさんでしたが、人間に慣れていない母猫を保護するのはとても大変なことでした。
警戒心の強い母猫は、それから2週間が経っても捕獲器に入ってきませんでした。しかし、ホイットニーさんは母猫を保護することを諦めませんでした。ホイットニーさんは毎日現場に足を運び、親子の健康状態を確認し続けました。
そして子猫が16日齢になった時、お腹を空かせた母猫が、ついに食べ物を求めて捕獲器の中へと入ったのです。
ホイットニーさんは巣の中から3匹の子猫達を保護して、親子を動物病院へと連れて行きました。
「幸いなことに母猫は猫白血病ウイルスや猫免疫不全ウイルスなどに感染していませんでした。獣医さんは彼女に予防接種をして、全身のノミを取り除きました。また子猫達の体重をはかってもらうと、それぞれ230gほどだと分かりました。」
ホイットニーさんは親子を養育するために、自宅へと連れて帰りました。親子の新しい家にはたくさんの食べ物があり、静かに子育てができる環境が整っていました。
「母猫は人間に全く慣れていなかったため、新しい環境をとても怖がっていました。そのため最初の1週間は私が近づくたびに緊張して、呼吸がとても速くなりました。」
「私は保護した親子に画家の名前をつけました。母猫は『フリーダ・カーロ』、黒猫は『ゴッホ』、キジトラは『ダ・ヴィンチ』と『ピカソ』です。」
ホイットニーさんは猫部屋をできるだけ快適に保ちながら子猫達の世話を続け、フリーダがリラックスできる環境を整えました。するとそれから数日が経った頃には、フリーダは随分と落ち着いてきて、子猫達と一緒に部屋の中で楽しそうに過ごし始めたのです。
「フリーダはまだ時々、世話をしている時に威嚇してくることがあります。でも彼女は日に日に落ち着いてきています。」
フリーダはとても愛情深い母猫で、大切な子猫達にいつもたくさんの愛情を注いでいるそうです。
そんなフリーダのおかげで4週齢を迎えた子猫達は、可愛い足取りで冒険を始めました。そして子猫達が初めてオモチャを見つけた時、遊び心が一気に解き放たれたそうです♪
親子は現在、優しいホイットニーさんに見守られながら、家の中での生活を存分に楽しんでいるのです。
こうして警戒心が強かったフリーダと幼い子猫達は、ホイットニーさんのおかげで安全な生活を送り始めることができました。親子はこれからもたくさんの美味しいご飯でお腹を満たしながら、快適な家の中で幸せな毎日を送っていくことでしょう(*´ω`*)
出典:Whitney Malin/lovemeow
This post was published on 2019/04/24