午前7時半頃、橋脚の検査官をしているリース・ニューマンさんが2人の同僚と共に、マンハッタンにある橋の下でボートに乗っていました。そこは岸から1.6kmほど離れた場所で、水深が4.5mほどありました。
「私達が橋の検査の準備をしていると、橋の上から車の音が聞こえてきました。すると橋の上から何かが落ちてきたのです」とニューマンさんは言いました。
3人はすぐに落ちてきたものを確かめに行くと、それが子猫だと分かりました。
「子猫はかろうじて水面から頭を出していました。私達がちょうどその場所にいなかったら、子猫の命はなかったかもしれません。」
3人は子猫を救い出すと、タオルで全身を拭き、身体を乾かしてあげました。
子猫は少しふらついていましたが、命に別状はありませんでした。子猫は救い出されたことに安心したようで、3人のことを静かに見つめてきたそうです。
その後、3人はすぐにボートで岸に向かい、獣医さんのところへと子猫を連れて行きました。
3人は幼い子猫に『ブリジャー・キャットフィッシュ・ニューマン』と名づけました。獣医さんの元で元気を取り戻したブリジャーは、まるで「ありがとう」と言っているかのように3人に抱きついてきたそうです。
そんな子猫の愛らしい姿に、ニューマンさんはすっかり恋に落ちました。ニューマンさんは獣医さんに治療費を払うと、子猫を家族に迎えることにしたのです。
「橋の上から落ちたブリジャーですが、奇跡的に鼻のかすり傷だけで済みました。彼はすぐに妻とも仲良くなり、先住猫の『グルーパー』や15匹のニワトリとも友達になりました。」
ブリジャーはよく食べて、よく飲んで、急激に成長しています。また、ブリジャーはすぐに新しい環境にも慣れて、快適なベッドの中で安心して眠っているそうです。
こうして3人の検査官によって、ブリジャーの命は救われました。あの日、橋の検査がなかったら、今頃ブリジャーの命はなかったことでしょう。これからは安全な家の中で、優しいニューマンさんと共に、幸せに暮らしていって欲しいですね。
出典:reece.newman.142/lovemeow
This post was published on 2019/03/27