ある日、生後1ヶ月半の野良猫が、駐車場をひとりで彷徨っているところを発見されました。住人の夫婦は子猫がとても痩せ細り、母猫の姿も見えなかったため、子猫を保護することにしたのです。しかし、子猫は人間をとても恐れていて、夫婦が近づくとすぐに物陰に隠れてしまいました。
夫婦は時間をかけて子猫を保護すると、自宅へと連れて帰りました。しかし子猫は家の中でも、姿が見えないお母さんを探し続けたのです。
夫婦の家には2歳になる先住猫の『カール』が住んでいました。カールは子猫の可哀想な姿を見て、すぐに愛情を示すようになりました。
カールは自分のベッドに子猫を連れて行き、優しく接しました。そして、子猫の『お父さん』になったのです。
カールに抱きしめらた子猫はリラックスし始めました。どうやら子猫はカールに、お母さんと同じ安らぎを感じたようです。その日以来、ふたりの絆は育ち始め、いつしか切り離すことのできない存在になったのです。
夫婦は子猫に『フレッド』と名づけました。
カールは毎日フレッドにたくさんの毛づくろいをしてあげます。そしてフレッドの方は、お父さんの毛づくろいをいつも楽しんでいるそうです。
その後、優しいお父さんの愛情のおかげで、あっという間に成長したフレッド。今度は自分がお父さんの毛づくろいして、今までの恩返しをしているそうです♪
そんな優しい息子のことを、カールはとても誇りに思っています!
ふたりはいつも一緒で、まるでサヤエンドウに入った豆のようです♪
フレッドは家に来た時からずっと、カールのことをとても頼りにしてきました。そして現在、ふたりは本当の家族のように、お互いに愛情を注ぎ合っているのです。
カールはフレッドに生きるための知恵も教えてきました。そのため、ふたりはいつも同じ行動を取るようになったそうです♪
フレッドはお父さんの大きさに追いつきましたが、カールにとってはいつまでも子猫のままです。カールはいつも愛情いっぱいにフレッドに寄り添っているのです。
こうしてカールはフレッドのお父さんになり、愛情を注ぎ続けました。現在、大きく育ったフレッドは、お父さんに愛情を返しながら、毎日の暮らしを一緒に楽しんでいるのです♪
とっても仲良しなふたりの姿に、自然と心が温まりますね(*´ω`*)
This post was published on 2019/03/04