後ろ足を麻痺しながらも元気に生きる子猫。自分と同じ境遇の子猫を、ぎゅっと抱きしめ癒し続ける

ある日、後ろ足を引きずりながら庭を歩いている子猫『トレイ』が発見されました。トレイを発見した女性は「この子が野外で暮らしていくのは難しいだろう」と考え、すぐに子猫を保護すると、保護施設『ケラーズ・カッツ』へと連れて行ったのです。

「トレイの足の麻痺は生まれた時からなのか、怪我によるものなのかは分かりません」と施設の創始者のカーラ・ウェラー・バークリーさんは言いました。

「幼くしてハンデを負ったトレイですが、彼女はとても元気で、誰にも彼女を止めることはできません。彼女は毎日を楽しみながら、力強く生きています。」

そんなトレイの元に1匹の子猫がやって来ました。トレイと同じように後ろ足が麻痺している子猫の『デリラ』です。

デリラは施設の近くにある動物病院に運ばれてきた子猫でした。トレイに友達が必要だと思っていたカーラさんは、デリラを引き取ると、早速トレイに会わせてみたのです。

するとふたりは出会った瞬間に結ばれました!

遊ぶ時も眠る時も一緒のふたりは、お互いに幸せを分かち合っているようです。

また、デリラを抱きしめるのが大好きなトレイは、いつもこんなに可愛い姿を見せてくれるそうです♪

それからしばらくして、カーラさんは小脳性発育不全で身体がグラグラする子猫『スピリット』を連れて帰りました。トレイとデリラはすぐにスピリットを迎え入れると、たっぷりと毛づくろいをして、喉をゴロゴロと鳴らし始めたそうです。

「私は3匹の子猫の楽しそうな姿を見るのが大好きです。彼らは一緒に遊んで、眠って、お互いをキレイにします。愛情深いトレイは、スピリットが頑張ってベッドまで歩いて来ると、ぎゅっと抱きしめて優しく毛づくろいをしてあげます。そして、デリラもトレイと同じことをしてあげるのです。」

3匹の子猫は特別な絆で結ばれています。子猫達はお互いに受けた愛情を、何倍にもして返しているのです。

トレイとデリラが出会った時、トレイはカーラさんから受けとった愛情をデリラに注ぎました。そして、新しく来たスピリットには、トレイとデリラがたくさんの愛情を注いだのです。子猫達はお互いに必要としているものが分かっているようで、いつも励まし合いながら、愛情と快適さを届け合っているそうです。

こちらはトレイが元気に遊んでいる姿です。デリラはその様子が気になったようで、近くまで見に行きました。(動画)

こうして後ろ足を麻痺したトレイは、自分と似たデリラと出会い、さらにスピリットと出会いました。お互いのことを大切に思い、愛情を注ぎ合う3匹の姿に心が温まりますね。
出典:kellerskatslovemeow

This post was published on 2019/02/27