12月のとても寒い日のこと、ペンカ・ポポヴァという名前の女性が、道路の真ん中で震える1匹の子猫を見つけました。子猫は寒い中にずっといたため、ほとんど動くことができなくなっていたそうです。
「子猫は母親と離ればなれになっていました。きっと寒い夜の間中、ずっと独りで凍えていたに違いありません」とペンカさんは言いました。
どうやら子猫は道路の途中で全ての力を使い果たし、その場から動けなくなってしまったようです。衰弱した子猫にとって、道路の向こう岸は非常に遠い場所だったのです。
「子猫の目はほとんど閉じられた状態でした。子猫は声を出す力も残っていなかったようで、微かに音を立てているだけでした。」
ペンカさんはすぐに子猫を保護すると、自宅に連れて帰り、ご飯を食べさせました。そして、子猫のために暖かいベッドを用意したのです。
「子猫はとても幼く、誰かの助け無しでは生きていくことは不可能でした。私が子猫を電気毛布で温めていると、子猫はついに喉を鳴らし始めました。」
その愛らしい音は、子猫を心配していた家族に大きな希望を与えました。
ペンカさんはその夜、子猫にご飯を与えるために2時間ごとに起きました。そして、子猫が自分の運命に打ち勝つために、できるかぎりのことをしたのです。
ペンカさんはそれから4日間、ほとんど眠れない夜を過ごしました。しかし、そのおかげで子猫の目は大きく開き、耳も元気に立ち上がったのです。
ペンカさんは子猫に『モリー』と名づけました。元気を取り戻したモリーは、さっそく家の中の探索を始めたそうです。
モリーは昼寝をする時、いつもペンカさんの腕の中で丸くなるそうです。どうやらモリーは、ペンカさんのことを本当のお母さんだと思っているようです。
ペンカさんはモリーを蘇らせただけでなく、モリーのお茶目な性格も引き出しました。元気いっぱいのモリーは、大好きな家族にたくさんの笑いを届けてくれる存在になったのです。
モリーは身体が大きくなるに連れて、さらにハグが好きになり、ペンカさんへの愛情も増していきました。
そして保護から1年後。
すっかり大きくなったモリーですが、小さかった時と変わらず、いつもペンカさんに寄り添いながら、全身で甘えてくるそうです♪
こうしてモリーはペンカさんに命を救われ、最高の幸せを手に入れることができました。モリーは今でも保護された直後のハグが忘れられなくて、毎晩ペンカさんを抱きしめながら眠りについているそうです♪
出典:Penka Popova/lovemeow
This post was published on 2019/01/10