ある日、家の中にいたサンディー・ザーニさんは、庭から聞こえてくる小さな鳴き声に気づきました。サンディーさんがすぐに家から出ると、中庭に小さな子猫の姿を発見したのです。
「私が庭に出ると、バラの茂みの中で子猫が鳴いていました。私の庭は完全に柵で囲まれているため、どうやってここまで来たのかとても不思議でした」とサンディーさんは言いました。
猫が通り抜けることができる場所は、中庭から離れた正門だけでした。そのためサンディーさんは、母猫が途中で子猫を落としてしまったか、その場に残していったかのどちらかだと考えたそうです。
サンディーさんは子猫のためにタオルを敷いた箱を用意しました。そして、子猫が固形食を食べられなかったため、急いで子猫用の食べ物を買いに行ったそうです。
その後、サンディーさんは子猫に『キーラン』と名づけました。
「私は翌日の午前中にキーランを動物病院へと連れて行きました。彼はまだ歯が生えていなかったため、獣医さんから生後2週間も経っていないだろうと言われました。」
まだ幼いキーランには、2〜3時間おきにご飯を食べさせる必要がありました。そのためサンディーさんは、親友のキンバリーさんに手伝ってもらいながら、一日中キーランの世話を続けたのです。
「キーランはすっかり元気を取り戻し、ご飯をたくさん食べ始めました。元々この家で暮らしていた3匹の猫達も、幼いキーランを優しく迎えてくれました。」
実はキーランを保護ずる3ヶ月前、この家でとても悲しい出来事がありました。それはサンディーさんとずっと一緒に暮らしてきた、愛猫の『ジャクソン』が息を引き取ったのです。
「私はジャクソンがキーランを導いてくれたように感じています。ジャクソンはバラの香りが大好きで、今も彼はキーランを見つけた茂みの近くに眠っています。」
現在、キーランには2匹のお兄さん『ポーター(13歳)』『ギリガン(8歳)』と、お姉さん『ソフィア(17歳)』がいます。3匹の猫はキーランと同じように、サンディーさんが保護して、家族に迎えたそうです。
「ポーターとギリガンは生後6ヶ月の時に庭で出会い、ソフィアは仕事場の近くで出会いました。彼らはみんな、私のことを見つけてくれました。」
時々、猫が人間を選ぶと言われますが、どうやらサンディーさんはそのことを自分の肌で感じているようです。
キーランは現在、サンディーさんに愛情を注がれながら、幸せな生活を送っています。そしてサンディーさんも毎日、キーランからたくさんの幸せを受け取っているのです。
サンディーさんの言う通り、天国に行ったジャクソンが、キーランのことを導いてくれたのかもしれませんね。きっとジャクソンは空の上で、サンディーさんの笑顔を見ながら、嬉しそうに微笑んでいることでしょう。
出典:pooterspage/lovemeow
This post was published on 2018/11/29