オーストラリアに住むステファンさんと妻は、昨年の12月に愛猫を失った後、庭のポーチで野良猫達の世話を始めました。家の庭には定期的に何匹かの猫が現れて、夜の間にご飯を食べていったそうです。そして今年の4月、とってもフレンドリーだった『モーリッツ』という名前の猫を家族に迎えました。
それから数週間後、夫婦は庭で新しい猫を見つけ、『ペッツィ』と名づけました。「ペッツィはとてもやつれていて、弱々しく見えました。彼はとても人間を恐れていて、私達が20m以内に近づくと逃げ出しました」とステファンさんは言いました。
ペッツィはしばらくすると姿を消して、2〜3週間の間、庭に戻ってきませんでした。そして、再びペッツィが姿を現した時、頭や首にいくつかの傷を負っていたのです。どうやらペッツィは他の動物と大きな争いをしたようです。「ペッツィはその日、庭に座っていました。私達はリビングルームで彼の姿を発見しました。妻はすぐに彼に近づこうとしましたが、上手くいきませんでした。」
夫婦はペッツィのためにいくつかのご飯を用意しましたが、ペッツィは決して夫婦の前では食べようとしませんでした。そのため夫婦は家の中に入って、遠くからペッツィの姿を見守ったそうです。
夫婦はそれからも毎日ご飯を運び続けましたが、ペッツィはいつも逃げ出して、夫婦の前では決してご飯を食べなかったそうです。
そんなある日、夫婦はペッツィと目を合わせないで、毎日少しずつ距離を縮めていくことに決めました。「ペッツィがご飯を食べている時、私達は数メートル離れた場所で、目を合わせないように座っていました。これは私達に敵意がないことを知らせるための鍵になりました。」
しばらくするとペッツィは、夫婦が手の届くところまで近づいても逃げなくなりました。そのため夫婦はペッツィに触れてみることにしたのです。「ある日、ご飯を置いた直後に私達はペッツィの頭に軽く触りました。最初の数回は頭をそらしましたが、しばらくすると頭を撫でさせてくれるようになりました。」
夫婦はペッツィのノミやダニ、お腹の虫を駆除するために、獣医さんからいくつかの薬をもらってきました。また夫婦はペッツィの傷も治療しました。そんな優しい夫婦のおかげで、ついにペッツィは元気を取り戻すことができたのです。
その後、夫婦がペッツィを保護するかを話し合っている時、先住猫のモーリッツが二人の決心を後押ししてくれました。モーリッツはペッツィを受け入れ、屋内生活に順応するための手助けをしてくれたのです。
「数日前、私達は初めてペッツィを動物病院へと連れて行きました。彼はもう正式に私達の家族の一員です。」
動物病院から帰ってきたペッツィは、さっそくステファンさんの膝に登って、大きな音で喉を鳴らし始めたそうです♪
ペッツィはこれまでに恐ろしいほどの空腹に耐え、多くの困難を乗り越えてきました。でも今は安全な家の中で、幸せな猫へと生まれ変わったのです。
ペッツィは食べることが大好きで、食後には必ず夫婦にハグを求めてくるそうです。今のペッツィは生きていることに幸せを感じていて、毎日の暮らしを全身で楽しんでいるのです(*´ω`*)
出典:Stefan F./lovemeow
This post was published on 2018/08/21