先週のこと、ミネソタ州に住む男性が駐車場で子猫の鳴き声を聞きました。男性が辺りを見渡すと、車のタイヤの陰で1匹の幼い子猫の姿を発見しました。
この駐車場は普段から車の出入りの激しい場所だったため、男性は子猫を自宅へと連れて帰ることにしました。
男性が子猫の世話を始めて少し経つと、子猫が普通の子猫ではないように感じ始めました。男性は子猫がイエネコよりも野性的な容姿をしていたため、地元の野生動物保護施設『ワイルドライフ・リハビリテーションセンター』へと連絡をしました。そして子猫はイエネコではなく、オオヤマネコ(アカオオヤマネコ)だと分かったのです!
保護から丸一日後、施設のスタッフがオオヤマネコの子猫を受け取りにやって来ました。
「私達は子猫が保護された場所に行って母親を探しましたが、結局見つけることができませんでした。子猫の身に何があったかは正確には分かりませんが、きっとオオヤマネコの親子の前に天敵が現れて、母親と離ればなれになってしまったのでしょう」とスタッフのタミー・フォーゲルさんは言いました。
通常、野生動物が施設に持ち込まれた場合、健康診断をすぐに行い、怪我などがなければ発見された場所に戻す決まりになっています。
しかし、今回子猫が発見された場所は車の出入りが多い危険な場所だったため、施設では子猫を受け入れることに決めたそうです。ちなみにこの州では孤立した野生動物を養育する場合は、できるだけ早く州の許可を取る必要があるそうです。
子猫は健康そうに見えましたが、脱水症状に陥っていたため、さっそく獣医さんによる治療が行われました。
「子猫は数日間、私達の施設で過ごして、新しい環境に慣らします。そして、オオヤマネコ専門のリハビリセンターでしばらく養育された後、野生で生きていくための訓練を行います。そして最後には再び野生へと帰されます。」
子猫は新しい場所に随分慣れたようで、スタッフ達に愛らしい姿をたくさん見せてくれるようになったそうです。(動画)
こうして母親と離ればなれになった子猫は、優しい男性のおかげで危険な場所から救い出されました。今後、ひとりで生きていけるようになったら再び野生へと帰されますが、きっと新しい場所にもすぐに順応していくことでしょう。野生での生活は大変なことも多いですが、たくましく生き抜いて、大きな幸せを掴み取って欲しいですね。
出典:WRCMN/lovemeow
This post was published on 2018/06/18