昨年のこと、14歳になる2匹の老猫が、ずっと一緒に暮らしてきた飼い主さんを亡くしました。その後、2匹は飼い主さんの親族によって、地元の動物病院へと連れて来られました。
2匹に血の繋がりはありませんが、子猫の頃からずっと同じ家で暮らしてきたため、完全に切り離すことのできない存在になっていました。
動物病院のスタッフ達は2匹のために新しい里親さんを探し始めましたが、高齢の猫を一緒に引き取ってくれる人はなかなか現れませんでした。しかし、スタッフ達は2匹の家探しを決して諦めようとはしませんでした。
スタッフ達は2匹のために、老猫や障害のある猫を受け入れ、生涯にわたってケアを行う保護施設『キティ・アドベンチャー・レスキュー・リーグ』のカリン・ポプリンさんに連絡を取りました。カリンさんはすぐに2匹を引き取ることを約束したそうです。
こうして7ヶ月間家が見つからず、ケージの中で過ごしてきた2匹は、無事に新しい家へと旅立ちました。
「彼らは長い間、安心できる家を探していました。私達はこれからずっと、彼らのことを見守っていきます」とカリンさんは言いました。
新しい家にやって来た2匹ですが、反応は少し違っていました。茶トラ白のメスは最初から警戒心があまり無く、すぐに家の隅々まで探索し始めました。そして、新しい家に満足したようで、早速カリンさんに寄り添いながら、くつろぎ始めたそうです。
「彼女はとても声が大きく、新しい環境をすぐに受け入れました。」
「一方の茶トラのオスは少し気難しい性格で、すぐには新しい環境を受け入れませんでした。でも、彼の心は徐々に変わってきていて、少しずつ私達に近づいてきています。彼はまだ完全に心を開いていませんが、一日一日確実に変わってきています。」
カリンさんと夫は茶トラが落ち着けるように、静かな部屋を用意してあげました。どうやら茶トラは、その場所がとても気に入ったようです。
新しい家ですっかり甘えん坊になった茶トラ白は、人間のお父さんのことが大好きになったようで、いつも膝の上で幸せな時間を過ごしているそうです。
また、この家で暮らす他の猫達とも仲良くなり、みんなと過ごす時間をとても楽しんでいるそうです。
こうして7ヶ月間、生涯の家を探していた2匹の老猫は、無事に新しい家を見つけることができました。
老猫は子猫のように元気に遊び回ることは少ないですが、穏やかで静かな時間を一緒に過ごすことができます。これからも2匹はゆっくりとした時間を楽しみながら、幸せな余生を送っていくことでしょう(*´ω`*)
出典:KittyAdventureRescue/lovemeow
This post was published on 2018/05/16