今から1ヶ月前、カナダのブリティッシュ・コロンビア州にある保護施設「TinyKittens」に『クロエ』という名前の茶トラの野良猫がやって来ました。クロエは腎臓病を患っていて、お腹には新しい命が宿っていました。
「クロエは今年2度目の妊娠のようです。もし彼女を保護していなければ、腎臓が機能しなくなるまで、何度も妊娠していたことでしょう」とスタッフのシェリーさんは言いました。
それから1週間後、『ラモーナ』と『ルーラ』という名前の猫が保護され、クロエのところにやって来ました。
クロエは新しいルームメイトにとても優しく接しましたが、特にラモーナのことが大好きになりました。クロエはすぐにラモーナを抱きしめ、大きな音で喉を鳴らし始めたそうです。
ラモーナは保護から2週間後に子猫達を出産しました。クロエはその出産をとても喜び、子育てを手伝うことを決めたようです。
「彼女達は同じコロニーの出身で、クロエの方が年上です。彼女達はここに来る前に、お互いのことを知っていた可能性があります。彼女達は誰もが驚くほど仲良しですが、親子や姉妹ではないようです。」
そして数日後、今度はクロエが子猫達を出産しました。すると以前とは逆に、ラモーナの方が子猫達の世話を手伝い始めたのです。
「私達は今までに、これほど深い絆で結ばれた猫を見たことがありません。彼女達は一緒に子猫達を育て、たくさんの愛情を注ぎ合っています。」
クロエが出産している間も、ラモーナはしっかりとクロエを抱きかかえ、安心させようとしていました。そして、子猫達が産まれた瞬間から、子猫達の面倒を見始めたそうです。
2匹の母猫は合計で9匹の子猫達を一緒に育て、お互いのことを支え合っているそうです。
「クロエとラモーナは優しく子猫達を育てています。そんな彼女達の姿に、私達はとても大きな愛情を感じました。その姿は本当に美しいものです。」
「以前のクロエとラモーナは、200匹以上の野良猫が暮らすコロニーで生活していました。彼女達はコロニーの中で、避妊されていない最後の猫達でした。」
「私達はこれまでに100匹以上の猫をコロニーから保護して、里親さんを見つけてきました。これからも私達は不幸な猫を減らすために避妊や去勢を行い、彼らの新しい家を探していきます」とシェリーさんは話してくれました。
こうして新しい人生をスタートさせたクロエとラモーナは、安全な家の中で一緒に子育てに励んでいます。そして、これからも2匹は全ての愛情を注ぎながら、しっかりと子猫達を育て上げることでしょう。
幸せいっぱいの親子の姿に心が温まりますね。たくさんの愛情で育った子猫達は、優しいお母さん達と同じように、愛情いっぱいの猫に成長していくことでしょう(*´ω`*)
This post was published on 2018/05/08