ある日、1人の女性が歩いていると、ゴミ捨て場から聞えてくる微かな声に気づきました。女性が声の聞えてくる方に向かうと、まだ目の開いていない幼い子猫を発見したのです。子猫はお母さんを探して、大きな声で鳴いていました。
生後わずか1週の子猫は、2本の足を怪我していました。女性は子猫を保護すると、すぐに獣医さんに治療をしてもらい、自宅で看病を続けました。残念なことに子猫の左の後ろ足は失われてしまいましたが、女性の献身的な看病のおかげで、何とか命をつなぐことができたのです。
徐々に元気を取り戻し、日に日に強くなっていく子猫は、普通の三毛猫とは少し違っていました。実はこの子猫は、非常に珍しい三毛猫の男の子だったのです。
「三毛猫のオスに出会うのは非常に稀なことです。この子は本当に特別な男の子です」と獣医さんは女性に話したそうです。
女性は子猫に『マーター』と名づけました。マーターは通常のオスの三毛猫のように、生まれつき繁殖能力が無いそうです。
マーターは右の前足にも怪我を負っていましたが、獣医さんの治療のおかげで、無事に完治させることができました。
マーターを保護した女性は、今までに多くの野良猫を保護し、新しい家を見つけてきました。しかし、マーターの愛らしい姿を見ているうちに、すっかり心を奪われてしまったそうです。いつしかマーターを手放すことができなくなった女性は、そのまま家族として迎えることにしたのです。
マーターがゴミ箱の中から救出されて4ヶ月が経ちました。今もマーターは優しい女性に愛情を注がれながら、大切に育てられているそうです。
マーターは人間の肩でくつろぐのが好きで、いつも女性の肩にしがみついてきます。そんな愛らしいマーターの姿に、女性はいつも幸せを感じているそうです。
This post was published on 2018/05/06