今から4年半前、ギリシャのアテネに住む夫婦が保護施設から犬の『メリ』を引き取りました。そして、夫婦の運命はメリとの出会いで大きく変わっていったのです。
メリが初めて夫婦と一緒に散歩に出かけた時、1匹の野良の子猫と出会いました。メリと子猫は意気投合し、メリが散歩に行く度に子猫が後をついてくるようになったのです。
しばらくすると子猫は病気を患ってしまいました。心配した夫婦は子猫を保護し、そのまま家族に迎えることにしました。
その後もメリと夫婦が散歩をしていると、近所の野良猫達と仲良くなっていきました。そして、いつの間にかメリと夫婦は、仲良くなった30匹の野良猫達にご飯をあげるために、長い散歩をするようになったのです。また、散歩の途中で病気の野良猫を見つけた時は、獣医さんのところへと連れて行ってあげました。
さらに夫婦は不幸な猫をこれ以上増やさないために、猫達の去勢や避妊を行いました。今では近所に住む野良猫達の99%が去勢や避妊を済ませているそうです。
メリと夫婦は野良猫達にご飯をあげるために1日3回散歩に出かけます。野良猫達はメリと夫婦の姿を見ると、遠くの方から嬉しそうに駆け寄ってくるそうです。
メリは野性的な野良猫と人間を繋げるために重要な役割を果たしています。メリのおかげで、夫婦からご飯をもらえるようになった猫達がたくさんいるそうです。
夫婦はご飯の残りものなどで街が汚れたりしないように、とても気をつけているそうです。そんな夫婦のことを近所の人達もよく理解していて、いつも温かく見守ってくれているそうです。
しばらくして夫婦は『SCARS』という名前の保護団体を設立し、地元の野良猫の去勢や避妊を行い、新しい家族を見つけための活動を始めたそうです。
毎日の散歩の様子はこちら。
英語の字幕付きですが、映像を見ているだけで散歩の様子が伝わってくると思います♪
こうして保護犬のメリを引き取った夫婦は、30匹の野良猫達と仲良くなり、最後には保護団体を設立しました。夫婦の温かい行動から「1匹でも多くの猫を幸せにしたい」という想いが伝わってきますね。
This post was published on 2018/02/27