今から2ヶ月前、保護団体『Kitten Lady』の創始者のハンナ・ショーさんが、ペット用品店のスタッフから助けが必要な子猫についての電話を受けました。ある人が子猫をティッシュボックスに入れてお店に持ち込み、スタッフに手渡して、お店を去ったそうです。
ハンナさんはすぐに子猫を引き取るためにお店へと向かいました。そして、子猫を抱っこすると、すぐにニャーニャーと鳴き始めたそうです。子猫の目はまだ閉じられていて、全身が汚れ、ノミで覆われていました。ハンナさんはそんな子猫に『ハンキー』と名づけました。
ハンキーは生後4日ほどで、体重は僅か80gしかありませんでした。ハンナさんは柔らかい毛布でハンキーを包み、一日中身体を温めながら、ミルクの世話を続けました。
ハンナさんはハンキーが小さかったため、哺乳瓶の代わりにシリンジを使ってミルクを飲ませました。空腹で脱水症状に陥っていたハンキーは、ミルクを飲めるのが嬉しくて、足を振りながら勢いよくミルクを飲み干したそうです。
ハンナさんはハンキーをお風呂に入れて、全てのノミをとりました。するとハンキーとても気持ちが良くなったようで、大きな音で喉を鳴らしながら、ハンナさんに寄り添って眠りについたそうです。
その後、ハンキーは徐々に体重を増やし、1週間後には体重が2倍になりました。また、抗生物質で眼感染症を治療したハンキーは、すっかり目の具合も良くなったそうです。
そして3週齢になったハンキーは、最初の一歩を踏み出しました。ハンキーは歩くことを学び、ハンナさんの後を追って家中を移動するようになったのです。
こちらは歩く練習をするハンキーの姿です。(動画)
哺乳瓶でミルクが飲めるようになったハンキーは、ひとりで何でもできるようになっていきました。そして、ハンキーの個性が輝き始めたのです。
しかし、それから1ヶ月後、ハンキーの状態が悪い方へと向かいました。ハンキーは突然病気を患い、集中治療が必要になったのです。
「ハンキーは猫汎白血球減少症の検査で陽性反応が出ました。子猫がこの病気にかかると重症化し、最悪の場合、命を落とす可能性があります」とハンナさんは言いました。
ハンナさんはハンキーを救うために、全ての力を注ぎました。ハンナさんは数日の間ほとんど眠ることなく、ハンキーのそばで看病を続けたのです。
そのおかげでハンキーは何とか危険な状態を脱し、死の淵から蘇ることができました。ハンキーが持ちこたえたことに、経験豊富な獣医さんも驚いたそうです。
ハンキーの不安定な状態はその後も続きましたが、ハンキーは必死に病気と戦い続けました。そして5日後、ハンキーは病気を克服し、徐々に体重を増やし始めたのです。
「ハンキーは致死率が非常に高い病気と戦い、生き残りました。私はこの子の強さを誇りに思っています。」
それから3週間後、ハンキーは別の保護猫『コディー』と出会いました。ふたりはすぐに意気投合し、いつも一緒にいるようになったそうです。その姿を見たハンナさんは、ふたりをバラバラの家に送り出すことができなくなり、一緒に引き取ってくれる里親さんを探し始めました。
そして昨日、ふたりはハンナさんの家を旅立ち、新しい家で暮らし始めました。ハンナさんはふたりと一緒に遊んだ後、「さよなら」を言ってお別れをしたそうです。
ハンナさんはふたりが永遠の家族を見つけ、新しい冒険に出たことにとても興奮し、心から幸せを感じているそうです。
こちらはまだ幼いハンキーが話しかけてくる様子です。(動画)
そして、こちらはタオルに包まれながら、抱っこされているハンキーの姿です。(動画)
とっても仲良しなハンキーとコディーは、いつも一緒で離れることはありません♪ (動画)
幸せそうなふたりの姿に心が温かくなりますね。新しい家で暮らし始めたふたりは、優しい里親さんの元で、最高の人生を歩んでいくことでしょう(*´ω`*)
This post was published on 2018/01/24