現在15歳の『ムフィー』は、世話を放棄した飼い主の家から救助された猫です。その後、保護施設『FFOA』に入ったムフィーでしたが、新しい環境になかなか馴染めずに心を閉ざしてしまいました。しかし、施設のスタッフ達の世話と愛情で、徐々に人間を信頼するようになっていったのです。
時間が経つに連れて、ムフィーと一緒に保護された猫達は新しい里親さんを見つけていきました。しかし、高齢のムフィーにはなかなか引き取り手が現れなかったのです。それでもスタッフ達は諦めず、Facebook上でムフィーの話を共有し続けました。
そんな中、スカーレット・ウェーブルさんと子供達(アレックスとイブ)が、数ヶ月間集めた寄付金を施設に届けに来ました。スタッフ達は親子の温かい行動に感謝し、施設内を案内してあげました。そして、親子が猫の部屋に入るとすぐに、ムフィーの姿に目が止まったのです。
「ムフィーは円形のベッドでうずくまっていました。私がスタッフに訪ねたところ、彼女は施設の中で一番高齢の猫で、4年半以上もここに住んでいると教えてくれました」とスカーレットさんは言いました。
スタッフ達はムフィーが高齢で歯が欠けているため、これからも引き取り手が現れないかもしれないと心配していました。
「ムフィーは訪問客や大勢の人がいる場所は苦手でしたが、スタッフ達のことはとても愛していました。」
ムフィーは何年も里親さんを待つ間に、自分の運命を受け入れているように見えました。そんなムフィーにスカーレットさんが手を伸ばすと、彼女はすぐに喉を鳴らしたのです。
スカーレットさんはその日、保護猫を引き取るつもりはなかったため、そのまま帰宅しました。しかし、スカーレットさんが施設を出た後も、ムフィーのことが頭から離れることはありませんでした。
それから数ヶ月後、スカーレットさんは再び寄付金を届けるために施設を訪れました。「私はその時、ムフィーの姿を探しました。そして彼女はまだそこにいました。私は彼女のところに行って、彼女を抱きしめました。」
家に帰ったスカーレットさんは、家族みんなにムフィーを家族に迎えたいと話しました。そして2017年7月8日、スカーレットさんは息子のアレックスと一緒に施設を訪れたのです。
「私はケージの上にムフィーを見つけました。彼女は私の姿を見つけると、『あなたを待っていたの』と言っているかのように、私に手を伸ばしてきました。」
こうしてムフィーは保護から5年後に、新しい家族ができました。施設にいたスタッフ達は、とても嬉しくて涙が止まらなかったそうです。
ムフィーが新しい家に着くと、早速キャリーケースの中から出てきました。そして、ベッドの上に寝転がって、喉を鳴らし始めたのです。
その後、スカーレットさんがベッドに入っても、ムフィーは怒ったりしませんでした。どうやらムフィーは、スカーレットさんのことを完全に受け入れているようです。
「翌朝、ムフィーは私と一緒にキッチンに行きました。そこで彼女は7.7kgほどあるメインクーンと出会いました。最初はどのような反応を示すか心配でしたが、2匹はすぐに友達になり、一緒にご飯を食べ始めました。」
「ムフィーはキャットニップ入りのネズミのぬいぐるみで遊ぶのが大好きです。また、ベッドカバーを引っ掻いたり、大きな枕の上で眠るのも好きです。さらに彼女は家の中を驚くほどの速さで走り回ります! そして、夜になると私と一緒にベッドやソファーでゆっくりしてから、換気口の近くで気持ち良さそうに眠りにつくのです。」
ムフィーは新しい生活が気に入ったようで、常に家の中で喉を鳴らしているそうです。彼女は温かい家族と過ごす時間に、とても満足しているのです。
こうして5年間も保護施設で過ごしたムフィーは、ついに生涯の家を見つけることができました。現在15歳のムフィーですが、まだまだ元気いっぱいの甘えん坊です。これからも優しい家族に囲まれながら、最期を迎える瞬間まで幸せに暮らしていくことでしょう。
出典:Scarlett Wable / facebook.com
This post was published on 2017/07/17