今年の初め、近くの住人によって保護された幼い灰色の子猫が、SNSで助けを求めていました。子猫は独りぼっちで誰かの愛情を必要としていました。
その後、子猫の投稿を見たカナダのケベック州にある保護施設『ワン・キャット・アット・ア・タイム』がすぐに子猫を引き取ることを申し出ました。「子猫はお腹の虫のために成長が遅くなっていて、年齢よりもとても小さく見えました」と保護施設のマリー・シマードさんが言いました。
子猫は多くの健康問題を抱えていて、施設に到着してすぐに病気を患いました。そんな子猫を養育ボランティアのメグさんが連れて帰り、自宅で病気の治療を始めました。
子猫は保護施設のスタッフによって『フェリックス』と名づけられました。
メグさんの家には犬と猫、さらにネズミとニワトリが暮らしていました。そんな動物好きのメグさんですが、フェリックスが保護される2ヶ月ほど前に愛犬の『チャッキー』を亡くしていました。チャッキーには犬の大親友の『キャスパー』がいたのですが、キャスパーはチャッキーがいなくなってからずっと深い悲しみに暮れていたそうです。
そんなメグさんの家にやって来たフェリックスは、すぐにこの場所が気に入って、まるで自分の家のように過ごし始めました。フェリックスは自信たっぷりに家の中を歩き回るようになり、家族の中に完全に溶け込んだのです。
しばらくするとメグさんは、フェリックスとキャスパーの間に深い絆が結ばれたことに気づきました。ふたりはいつも一緒に寄り添って、一緒に遊んで、夜になるとベッドを共有しました。
またフェリックスはキャスパーのシッポと耳が気になって、毎日楽しそうに格闘するようになりました。「キャスパーはフェリックスのことをとても愛していて、彼がやりたいことの全て叶えてあげています」とメグさんが言いました。
「キャスパーは親友を亡くしたことで悲しみに暮れていましたが、フェリックスのおかげで再び元気を取り戻すことができました。」
またキャスパー以外の動物達も、フェリックスのことがとても気に入ったようでした。先住猫達はフェリックスと一緒にオモチャで遊んで、抱っこが必要な時はいつまでも寄り添ってあげているそうです。
フェリックスは出会った全ての動物や人間と仲良くなって、いつも楽しそうに過ごしているのです。「フェリックスは家中を走り回って、興奮すると可愛い声で鳴き始めます。彼はとっても勇敢で、怖いものがありません。」
『ガンナー』という名前の7歳の先住犬もフェリックスのことが大好きで、フェリックスと布団を共有しながら、幸せな時間を過ごしていたそうです。
その後、フェリックスが生涯の家を見つける時が来た時、メグさんは既にフェリックスが自分の家を見つけていることに気づいていました。
こうして正式に家族の一員になったフェリックスは、この家で大好きな家族と一緒に素敵な花を咲かせることができたのです。
「フェリックスはとってもフレンドリーな猫です。誰かが家を訪ねてくると、彼は笑顔で迎えに行って、嬉しそうに挨拶をしています。」
そして毎晩フェリックスは親友のキャスパーと一緒に布団に入って、ふたりで秘密の会議をしているそうです♪
現在、フェリックスは生後9ヶ月を迎えました。フェリックはたくさんの家族がいるこの家が大好きで、いつも満足そうに幸せいっぱいの時間を過ごしているのです(*´ω`*)
出典:onecatatatime_rescue/lovemeow