ある嵐の日のこと、野良の子猫達が「ニャーニャー!」と鳴きながら、必死に避難する場所を探していました。その声を聞いたジョーバンさんは、子猫達を助けるために家の外に飛び出したのです!
ジョーバンさんは家の外で行き場を失った2匹の子猫を見つけました。母猫が近くにいるかもしれないと思い、辺りを見回りましたが、母猫の気配はどこにもありませんでした。ジョーバンさんは子猫達をそのままにしておくことができず、家の中に連れ帰ったのです。
子猫達は栄養失調と寒さのために震えていました。ジョーバンさんは猫に詳しい友人に連絡をとり、子猫達のために必要なものを持ってきて欲しいとお願いしたのです。
しばらくして友人が到着すると、ふたりは家の外でもう1匹の子猫を発見しました。
ジョーバンさん達はタオルを敷き詰めたケージに子猫を入れ、食べ物を与えたり、冷えた体を温めてあげました。
最後に発見した茶トラは、体力をかなり消耗していたため、元気になるかとても心配だったそうです。
ジョーバンさん達は数時間おきにご飯を食べさせたり、目薬をさしたり、保温のためのお湯を取り替えたりと徹夜で子猫達の看病を続けたのです。
ジョーバンさん達の看病のおかげで、保護から3週間すると、子猫達はすっかり元気を取り戻しました。それと同時に、子猫達はパワー全開で家の中を動き回るようになったのです。
一番心配していた茶トラもすっかり元気になりました。どうやらジョーバンさんの膝の上が、お気に入りの場所になったようです。
そして、元気になった子猫達は、いよいよ里親さんのところへ旅立つことになりました。ジョーバンさんは最初、3匹全ての里親さんを探そうと考えていました。しかし、2匹まで見送ったところで、最後の1匹をどうしても手放すことができなくなってしまったのです。
ジョーバンさんは残ったサビ猫に『アニー』と名づけ、正式に家族に迎えました。
こうして嵐の中から救出された3匹の子猫は、無事に大きく成長することができました。今は別々の場所で暮らす3匹の子猫ですが、それぞれの里親さんに愛情をいっぱい注がれて、幸せな毎日を送っているそうです。
出典:JOVAN
This post was published on 2016/07/29