2015年の夏、フランスで記録的な熱波が観測された日に1匹の子猫が保護されました。偶然通りかかった夫婦がゴミ箱の中から助けを呼ぶ子猫の声を聞いたのです。そのゴミ箱は、子猫が自力で入れないくらいの高さだったため、心ない人に捨てられたことは明らかでした。
すぐに子猫を動物病院に連れて行くと、「この子は3日間も水を飲むことができず、重い脱水症状になっている。もう長くはもたないだろう…」と獣医さんに言われたそうです。
しかし、夫婦は諦めることができませんでした。子猫にもっと生きてもらいたかったのです。
帰宅した夫婦が子猫のためにミルクを用意すると、子猫はものすごい勢いで最後の一滴まで飲み干しました。それから夫婦は24時間つきっきりで子猫を看病し、2時間毎にご飯を食べさせたのです。
それから10日後、子猫はついに目を開きました! そして、好奇心の塊になった子猫は、夫婦が止めるのも聞かず、家中を動き回るようになったのです。
「もう大丈夫」そう確信した夫婦は子猫に『ホークラックス』と名づけました。
こちらはホークラックスが、ネズミのオモチャを産まれて初めて捕まえた瞬間です!
そして自分のベッドでくつろぐホークラックス。
子育てには先住猫の『カジート』も協力してくれました。いつもそばでホークラックスのことを見守ってくれていたのです。
ホークラックスも、優しく接してくれるカジートのことがすぐに好きになりました。
すっかり甘えん坊になったホークラックスは、飼い主さんのそばから離れようとしません。飼い主さんがベッドに入ると、いっしょにベッドに入って眠るのです。
安心しきった姿を見せるホークラックス。もうここが自分の家だと分かっているようです♪
1年前、ゴミ箱で助けを求めていた子猫は、優しい飼い主さん夫婦に出会い、命を繋ぐことができました。今ではすっかり元気を取り戻し、安心しきった姿を見せています。もし保護した直後に命を諦めていたら、こんなに可愛い姿を見ることはできなかったことでしょう。幸せそうに眠るホークラックスは、飼い主さんの想いの結晶なのです。
出典:imgur.com
This post was published on 2016/05/02