山火事の灰の中から子猫を救出し、安全な場所へと連れて行った消防士。そして、子猫の正体を知る!

先月、フロリダ州のサニベルで山火事が発生した際、『ベイショア消防署』は迅速に対応しました。そんな中、新しくボランティア消防士になったジュリアン・ローマン・クルウィッキさんは、これまでの訓練の成果を発揮しようと火災の鎮圧に駆けつけました。しかし、ジュリアンさんはすぐに、どんな訓練でも想定できなかった事態に遭遇したのです。

「ジュリアンさんは灰の山の中から鳴きながら這い出てくる子猫の姿を見つけました」と『野生動物リハビリテーションクリニック』がWEBサイトに書きました。

ジュリアンさんはためらうことなく孤児の子猫を助け出すと、自分のジャケットで優しく包み込みました。しかし、そのフワフワの子猫をよく見てみると、最初に見た印象とは全く違うことに気づきました。

「子猫を保護した後に調べてみると、子猫がボブキャットの赤ちゃんだと分かりました。」

出典:crowclinic

ジュリアンさんはボランティア消防士になってまだ1ヶ月しか経っておらず、親を失った動物と接したことはありませんでした。そこでジュリアンさんは経験豊富な野生動物救助隊員のケイトリン・ドハーティさんに助けを求めました。

幼い頃から怪我や病気の動物を『野生動物リハビリテーションクリニック』に連れて行っていたケイトリンさんは、子猫の話を聞いてとても心配になりました。そしてジュリアンさんから子猫を受け取ると、すぐにクリニックへと向かいました。

幸いなことに子猫はケイトリンさんやクリニックのスタッフ達が予想していたよりもはるかに良い状態でした。しかし、外見上は健康そうに見えても、煙を吸い込んだことによる症状が現れる可能性があることを彼らは知っていました。

「私達のクリニックの獣医は『今のところ子猫の肺に火傷や怪我は見られない』と診断しました。現段階で最も懸念していることは、煙を吸い込んだ可能性です。最初は安定しているように見えても、時間の経過と共に呼吸器系の合併症を発症する可能性があるため、私達は子猫の状態を注意深く観察しています」とクリニックのスタッフが言いました。

保護された時は生後4〜6週間だった子猫はクリニックで約1ヶ月間療養して、24時間体制のケアで順調に回復しています。現在は山火事で孤児になったという辛い経験から立ち直り、ボブキャットとしての生き方を学んでいる最中だそうです。

子猫は回復するのに最適な環境の中にいて、獣医さん達はこれまでの回復ぶりに希望を抱いていました。

「子猫は体重が増えて肺も綺麗で、煙の影響による合併症の兆候も見られません。私達は引き続き注意深く経過観察を行なっていきますが、この先も期待できそうです」と獣医のコモリさんが言いました。

スタッフ達は『アッシュ』と名付けた子猫を最終的に野生に戻すために、なるべく野生のままの状態を保つように細心の注意を払っています。可能な限りスタッフ達は子猫を世話をする時にはマスクで顔を覆って、人間に慣れてしまわないようにしているそうです。

アッシュはこの1ヶ月間で体重を600gから1,250gへと倍増させました。スタッフ達は今後数週間でさらに成長することを期待しています。そしてアッシュが十分に強くなったら、他のボブキャットの子猫達と一緒に過ごせる施設に移って、野生に戻る準備を進めることになります。

それまでの間、スタッフ達はアッシュが元気に成長できるように、必要な食べ物をしっかりと与え続けていきます。また、毎日成長を続けるアッシュのことを消防士のジュリアンさんも遠くから応援しているそうです。

「アッシュが最高のケアを受けられていることをとても嬉しく思っています。クリニックのスタッフ達には本当に感謝しています」とジュリアンさんが話してくれました。
出典:crowclinicthedodo

This post was published on 2026/07/08