子猫達を連れた野良の母猫の救出に向かった人達。代わりに路上暮らしに苦労していたオス猫を見つけ、人生を大きく変える

ある日、保護団体『コミュニティ・キャット・クラブ』の代表のサラ・シャープさんが、連絡を受けた子連れの母猫を探すためにTNR活動(野良猫の不妊去勢手術を行い、元の場所に戻す活動)を手伝っていました。するとオスのキジトラ猫が人目を避けながらウロウロしていることに気づき、その猫がこの辺りを守っているのではないかと考えました。

猫は大きな体をしていて、その姿を見たほとんどの人が、猫が長い間路上で生きてきて、人間に何かを求めることはないだろうと思いました。しかし、サラさんがTNR活動をしていると、猫が少しずつ距離を縮めてきたのです。

そして驚いたことに猫は、サラさんが自分の体を撫でることを許しました。

出典:Community Cat Club

サラさんは猫がとても人間の愛情を求めていて、野外での暮らしに向いていないことに気づきました。

猫はひとりでこの場所にいることに馴染めていないようでした。猫には暖かくて安全で、愛情に満ちた安心できる場所が必要でした。

その後、保護された猫は隔離期間を経て、養育ボランティアのエリカさんの家で暮らし始めました。エリカさんは猫に『サーロイン』と名付けて、室内飼いの猫が覚えなければならないトイレの使い方を教え始めました。

そしてサーロインはすぐにそれを理解しました。

出典:Community Cat Club

「サーロインはたった1週間で家の中での生活にすっかり馴染みました。彼はとても自信に満ち溢れ、トイレの使い方も完全にマスターしました。彼が野外でどれくらいの期間を生き延びてきたのかは分かりませんが、とても素早く人間との生活に慣れました。」

サーロインはエリカさんにたくさんの驚きをもたらしました。まずサーロインは多指症の猫で、余分な指を持っていました。そのミトンのような大きな手は、大きな体格のサーロインをさらに魅力的に見せていました。

そしてサーロインは年齢を重ねた猫にもかかわらず、まるで子猫のように遊びました。サーロインはよく無邪気に飛びかかったり、転げ回ったりしていて、自分の大きさを完全に忘れているかのように、自分の半分くらい体重の猫のように勢いよく家の中を駆け回っていました。

そんなサーロインの一番の楽しみは、フワフワの毛布をこねることです。サーロインは毎回大きな前足でゆっくりと毛布をこねながら、至福の時間に浸っているのです。

出典:Community Cat Club

しかし、エリカさんが最も驚いたのは、サーロインがどれだけ人間のそばにいることが好きかということでした。サーロインはエリカさんの後に続いて部屋から部屋へと移動しました。そして抱っこアピールをして、エリカさんの腕の中に入ると、幸せいっぱいの表情で落ち着きました。

サーロインがどれくらい野外で暮らしてきたのか、そしてどんな日々を送ってきたのかは誰にも分かりません。エリカさん達が知っているのは、サーロインがまるで毎回の食事が最後のご飯であるかのように、お皿に顔を突っ込みながら一心不乱にご飯を食べているということです。

そしてサーロインは柔らかいベッドで横になると、最高に幸せそうな姿を見せてくれます。さらにサーロインは出会う人全てに愛情を求めて、まるで失われた時間を取り戻そうとしているかのように、たっぷりと甘え続けるのです。

出典:Community Cat Club

あの日、TNR活動をしていた人達が探していたのはサーロインではなく、子連れの母猫でした。しかし、その日連れて帰ったのは、人目につかないように隠れていた、とっても甘えん坊で大人しいオスの猫でした。

出典:Community Cat Club

サーロインはこれからもたくさんの愛情を受け取りながら、安全な家の中でいつまでも幸せいっぱいの毎日を送っていくことでしょう(*´ェ`*)

This post was published on 2026/05/31