数ヶ月前、動物の保護活動を行っているリアンさんが、助けを必要としている野良猫の動画を目にしました。
凍傷を負って寒さに震えていた猫は、鼻が詰まっていて呼吸をすることも困難でした。猫は人間をとても恐れていて、常に距離を保ち、誰も自分に近づかせようとはしませんでした。リアンさんは猫を救うことを決意して、捕獲器を持って猫の元に急ぎました。
これまでずっと路上で命を繋ぐために闘い続けてきた猫は、優しいリアンさんのおかげで安全な家の中に入ることができました。
その後、地元の保護施設『シャトンズ・オルフランズ・モントリオール』が猫を引き取って『クルンブル』と名付けました。クルンブルは重度の呼吸器感染症と口腔感染症を患っていて、全身にはたくさんのノミやダニがついていて、凍傷が原因で片方の耳が潰れていました。
「クルンブルがどれくらいの間、この状態で過ごしていたのかは分かりません。この状態ではもう一度冬を越すことはできなかったことでしょう」と保護施設のスタッフが言いました。
クルンブルは適切な治療と丁寧なケアのおかげで、体の状態が着実に改善していきました。そしてクルンブルの鼻と目が治ると、呼吸がとても楽になりました。さらに耳の傷も治り、体力も回復して、歯科手術の後には痛みを感じることなくご飯が食べられるようになりました。
「クルンブルの回復は順調に進み、足取りもしっかりとしました。そして社会化を学ぶための準備が整いました。」
当初、クルンブルは新しい環境を怖がって不安そうにしていました。しかし、オヤツを差し出された瞬間から、長年自分を守るために築いてきた心の壁が崩れ始めました。それから数週間かけてクルンブルは少しずつ人間のことを理解していって、徐々に心を開いていきました。
「クルンブルは背中を撫でられることを受け入れて、次に頭、そして最終的に足の裏を触らせてくれるようになりました。彼は心の殻を破って、家の中での安全な生活を心から楽しんでいます。」
クルンブルの変化はまさに驚くべきものでした。かつては路上での生活で荒れていたクルンブルでしたが、今では優しく愛情深い性格へと変わりました。クルンブルは撫でてもらうことが大好きで、人間との繋がりをいつも求めていて、注がれる愛情を全て吸収しているのです。
今ではすっかり健康を取り戻し、リラックスしながら過ごしているクルンブルは、養育主さんの後をいつもついて回って、遊び好きの一面も取り戻しました。クルンブルはオモチャを叩いたり、トンネルを駆け抜けたり、元気いっぱいに走り回ったりしているのです。
「クルンブルのところにオヤツを持っていくと、彼は可愛い声で鳴きながら走ってきて、オヤツをおねだりするために立ち上がります。」
また抱っこが心地良いことに気づいたクルンブルは、たくさんのハグを求めてくるようになりました。
クルンブルは窓辺にお気に入りの場所を見つけ、そこで何時間も日光浴をしながら静かに行き交う人達を眺めています。さらにクルンブルは他の猫達とも仲良くなって、いつも優しく接しているそうです。「クルンブルは規則正しい生活、静かな時間、そしてたくさんの愛情を求めています」と保護施設のスタッフが話してくれました。
クルンブルは発見された日から長い道のりを歩んできました。優しい人達のおかげで二度目の人生のチャンスを得ることができたクルンブルは、キャットタワーを自分の玉座に変えて、まるで王様のような生活を送っています。
これまでに何度も厳しい冬を乗り越えてきたクルンブルは、ずっと望んでいた生活をついに手に入れることができたのです。
クルンブルは現在、家の中の快適さを知っていて、保護施設のスタッフ達はそんなクルンブルにピッタリの家を探しています。きっとクルンブルの前には素敵な家族が現れて、いつまでも幸せに満ちた毎日を送っていくことでしょう。
This post was published on 2026/04/02