ある日、生後2週間の幼い子猫が保護施設『ジ・オッド・キャット・サンクチュアリ』に運ばれてきて、より良い生活を送るためのチャンスを得ました。
「子猫は母猫によって置き去りにされてしまったようで、独りぼっちになっていたところを保護されました」と保護施設の副代表のクリスティーさんが言いました。
子猫は3人の獣医チームに24時間体制でケアをしてもらい、無事に命をつなぐことができました。
子猫は体重が不足していましたが、生きたいという強い意志を持っていました。子猫の世話を引き継いだ養育主さんは、夜中も2時間毎に目を覚まして、子猫にミルクを飲ませて必要なケアを続けました。
「それは決して簡単なことではありませんでした。子猫は二人目の養育主さんに『オニオン』と名付けられて、順調に体重を増やし始めました。」
オニオンはとても体が小さかったため、最初の頃はシリンジでミルクを飲んでいました。しかし、体力がつくにつれて食欲も増していって、哺乳瓶から勢いよくミルクを飲むようになりました。そして、美味しいミルクでお腹を満たすと養育主さんに抱きしめられて、心地良いベッドで眠りに落ちていきました。
「オニオンは多くの人達のおかげで成長することができました。」
オニオンはいつも優しくしてくれる養育主さんに寄り添うのが大好きで、肩の上でくつろいだり、首に寄り添いながら丸くなったりしていました。そして、抱っこされるとすぐに満足そうな表情でとろけました。さらに優しくお腹を撫でられると嬉しそうに転げ回って、前足で空中をフミフミし始めました。
オニオンは大きくなるにつれて、遊び好きでイタズラ好きな一面が表に出てきました。また成長と共に足が強くなると、寝床から抜け出して外の世界を冒険するようになりました。
養育主さんの元で生後4週間を迎えたオニオンは、とっても食欲が旺盛で、いつも哺乳瓶から勢いよくミルクを飲んでいます。オニオンは毎回ミルクの準備が終わるのが待ちきれなくて、目の前に哺乳瓶が現れるとすぐに、ギュッと両手で掴んで最後の一滴まで飲み干しました。
たった2週間前は食べることにも苦労していたオニオンでしたが、優しい人達のおかげで180度変わることができたのです。
そんなオニオンは養育主さんの家で犬の友達に出会いました。『パック』という名前の元保護犬は、オニオンのことを優しく迎え入れて様々なことを教えました。
パックはオニオンに寄り添うたびにキスをして、ヤンチャなオニオンの全てのイタズラを許しました。
少し前は路上で独りぼっちだったオニオンでしたが、優しい獣医チームや養育主さんのおかげで毎日を楽しく過ごせるようになりました。オニオンはもうすぐ家の中を走り回るようになって、生涯の家に行く準備を整えることでしょう。
「とっても愛らしいオニオンは既に里親さんが決まっていて、準備ができたら他の子猫と一緒に生涯の家に行く予定になっています」とクリスティーさんが話してくれました。
オニオンの人生の始まりは大変でしたが、好奇心旺盛で喜びに満ちた子猫へと成長しました。オニオンはこれからも温かい愛情に包まれながら、幸せいっぱいの毎日を送っていくことでしょう(*´ェ`*)
This post was published on 2025/05/22