先月、幼いハチワレの子猫がより良い生活を送るためのチャンスを求めて、保護施設『インディー・ヒューメイン』に運ばれてきました。
生後約2週間だった子猫は24時間体制のケアと哺乳瓶による授乳が必要でした。保護施設の養育ボランティアのベリンダさんは、すぐに助けることを申し出て、保護されたその日のうちに子猫を家に連れて帰りました。
「子猫はルーカス・オイル・スタジアムの駐車場でひとりでいるところを発見されました」とベリンダさんが言いました。
幼い子猫はお腹がとても空いていたため、ミルクの準備ができると哺乳瓶にしがみついて、勢いよくミルクを飲み干しました。どうやって子猫がひとりで駐車場まで辿り着いたかは誰にも分かりませんが、ベリンダさんは子猫の人生を変えることを決意していました。
保護から24時間も経たないうちに『コルト』と名付けられた子猫は、体重と体力を増加させて、食べることにさらに意欲的になりました。
コルトは哺乳瓶いっぱいのミルクを飲み干すと、僅か30分でもう一杯欲しがるようになりました。またコルトは小さな体にもかかわらず、周囲に響き渡るような非常に大きなゴロゴロ音を持っていました。
「コルトは本当に特別な存在です。彼女はいつも私と一緒に仕事場に行って、そこで出会う全ての人達をとりこにしています。」
コルトの授乳のスケジュールをしっかりと守るために、ベリンダさんはどこに行く時もコルトを連れて行って、コルトの食事を欠かさないようにしました。コルトは眠たくなると母親代わりの鼓動のするヌイグルミに寄り添って、心地良い寝床の中でリラックスしながら過ごしました。
生後3週間でコルトに小さな歯が生えてきました。またコルトは好奇心が増すにつれて、身の回りの世界をヨチヨチ歩きで熱心に探索するようになりました。「コルトはひとりだったため、私が見守ることができる時は、リビングルームを走り回ることを許可しました。」
「コルトは小さな足で全力で走り始めたかと思うと、突然クルリと振り向いたりしながら、愛らしい姿をたくさん見せてくれています。」
コルトはまるで自分が家の持ち主であるかのように、小さなシッポを高く上げながら家の中を闊歩しています。またベリンダさんのことが大好きなコルトは、いつでも抱きしめてもらえるように、一日の多くの時間をベリンダさんのそばで過ごしているそうです。
コルトの好奇心が増すにつれて、元気いっぱいの性格が輝いていって、さらに周りの人達に喜びをもたらすようになりました。
生後5週間を迎えたコルトはまだ哺乳瓶でミルクを飲んでいますが、少しずつ離乳食が食べられるようになってきました。コルトはベリンダさんのオフィスで働く全てのスタッフが大好きで、順番にみんなのところを回りながら喉のゴロゴロ音をプレゼントしているそうです。
「コルトには兄弟がいないため、人間とのやりとりは社会化の役に立つことでしょう。」
そんなコルトがベリンダさんの飼い猫の『ミア』に出会うと一瞬で恋をしました。ミアは温かい心の持ち主で、コルトをすぐに迎え入れて優しく抱きしめました。コルトは寄り添ってくれる猫の仲間ができたことが嬉しくて、ミアのそばで満足そうに喉を鳴らし始めました。
そして心ゆくまで遊んだコルトは、ミアと一緒にソファでくつろぎながら素敵な絆を築いていきました。
コルトの人生の始まりは大変でしたが、優しいベリンダさんの助けを借りてここまで成長することができました。
今のコルトは愛情いっぱいの家と十分はご飯、そして抱きしめてくれる優しいベリンダさんやミアがいつもそばにいます。家猫生活をすっかり受け入れたコルトはもう、この先ずっと路上で厳しい生活を送る必要はないのです。
こうしてスタジアムの駐車場で迷子になっていたコルトは、みんなのおかげで楽しい日々を過ごせるようになりました。これからもコルトはたくさんの愛情を感じながら、幸せいっぱいの毎日を送っていくことでしょう(*´ェ`*)
This post was published on 2025/05/10