海沿いの街にある保健所で、子猫の『コーエン』と4匹の兄弟、そして子猫達の母親が里親さんを待っていました。猫の親子はケージの中で、先の見えない生活を送っていました。
そんな中、保護施設『グッド・カルマ・ペット・レスキュー』のトーニャ・メイさんが保健所を訪れました。そして、可哀想な猫の親子に手を差し伸べたのです。
野良猫として暮らしてきた三毛の母猫の『オセー』は、とても苦しい生活を送っていたため、発見された時には体重が1.3kgほどしかありませんでした。保健所に運ばれてきた時のオセーは、他の動物の爪によって負傷していたそうです。
それから2週間後、オセーは保健所で5匹の子猫達を出産しました。保健所では長く子猫達を育てることができなかったため、猫の親子には助けが必要でした。
そんな親子の窮状を知ったトーニャさんは、すぐに保健所へと向かいました。そして、子猫のコーエンの姿を見て驚きました。なんとコーエンは非常に珍しい三毛猫の男の子だったのです!
コーエンは感染症にかかっていたため、目が閉じられていました。しかし、コーエンはそんな状態にもかかわらず、トーニャさんに抱きついて甘えてきました。
トーニャさんの家で養育されることになったコーエンは、新しい家で人間のお父さんに出会いました。とっても甘えん坊なコーエンは、早速お父さんにしがみついたそうです。
「コーエンは上気道感染症とコクシジウム症(寄生虫の感染による病気)のため、回復するまでに4週間ほどかかりました」とトーニャさんが言いました。
コーエンは家に来てから何日間も目を開くことができませんでしたが、トーニャさんの看病のおかげでついに目が開くと、真っ先にトーニャさんに駆け寄ってキスでお礼をしたそうです。
トーニャさんはしばらくの間、ほとんど眠らずに看病を続け、猫の親子を元気な状態に戻しました。
また母猫のオセーも子猫達にたくさんの愛情を注いで、片時も子猫達のそばから離れようとはしませんでした。オセーは野生での生活が長かったため、人間のことを完全には信頼していませんでしたが、子育てには全ての力を注いでいたそうです。
その後、すくすくと成長を続けたコーエンは、無事に生後10週を迎えました。とってもお喋りな男の子に育ったコーエンは、兄弟達と一緒に木登りやレスリングをしながら、毎日の生活を心から楽しんでいるそうです。
その後、猫の親子はそれぞれの里親さんを見つけて、トーニャさんの家を旅立って行きました。今は新しい家族と一緒に暮らしながら、たくさんの笑顔と幸せを届け続けているそうです(*´ェ`*)
出典:Tonya May/lovemeow
This post was published on 2025/01/30