半年近く路上を彷徨い歩いていた白猫が、通行人の後をついて回ったり、建物から出てくる人を入り口で待ち伏せしたりしていました。猫は明らかに今の生活を終わらせたいと思っていて、人間の助けを必要としていました。

そんな猫についての連絡が保護施設『リトル・ワンダラーズ・NYC』に入ると、スタッフ達はすぐに行動を起こしました。「私達が缶詰を持って現地に向かうと、猫が喧嘩で傷を負っていることが分かりました」とスタッフが言いました。

「猫は大きな声で鳴きながら人間の後をついて回っていて、明らかに食べ物と助けを必要としていました。」

出典：littlewanderersnyc

空腹に耐えられなかった猫はスタッフ達が設置した捕獲器の中にすぐに入って、中に置いてあった猫缶をむさぼり食いました。そして捕獲器の入り口が閉まると、猫はまるでこの瞬間をずっと待っていたかのように、全く動じることはありませんでした。

「猫は捕獲器の中が安全なことを知っていて、新しいチャンスを得られたことに安堵しているようでした。」

スタッフ達は保護した猫に『ウィンター』と名付けて、必要な治療を受けさせるために動物病院に連れて行きました。

その後、獣医さん達はウィンターの左前足の骨折といくつかの噛み傷を治療しました。そしてウィンターは十分な休息と栄養価の高いご飯、さらにスタッフ達からのたくさんの愛情で快方へと向かい始め、養育主さんの家に移る準備を整えました。

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長い間ひとりで避難場所を探していたウィンターでしたが、今は寒さと飢えから解放されて、毎日の生活に喜びを感じています。保護されたばかりのウィンターは環境の変化に戸惑って控えめでしたが、日を追うごとに自信をつけていきました。

「ウィンターは養育主さんの元でとても上手くやっていて、室内猫としての生き方を学んでいます。」

ウィンターは数週間の休養で傷を癒やし、快適な室内生活にもすっかり慣れました。今のウィンターは食事の時間を心待ちにしていて、寝心地の良い猫用のベットをとても大切にしているそうです。

そして足が完全に治ると、ウィンターの個性が開花し始めました。

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さらにウィンターはオヤツの助けを借りて、人間からの愛情を楽しむようになりました。「ウィンターはとっても勇敢で、新しい生活にも順応しました。」

「ウィンターはベッドでくつろぐことが大好きです。また彼はいつもたくさんの愛情を求めていて、養育主さんに身体を擦りつけたり、背中を撫でてもらったりすると喜びを感じます。」

「ウィンターはまだ突然の音や動きに緊張することがありますが、既に大きな進歩を遂げています」と保護施設のスタッフが話してくれました。

ウィンターはオモチャで遊び始めていて、キャットニップに夢中になっています。そして安心できるベッドで何も気にせず両腕を伸ばして、最高の昼寝の時間を楽しんでいるのです。

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ウィンターは自信が増すにつれて好奇心が旺盛になって冒険心も強くなり、家中を探索したり、家具に飛び乗ったり、新しいものに積極的に向かっていくようになりました。

そんなウィンターが変わっていく姿を見られることに、スタッフ全員が喜びを感じているそうです。

出典：littlewanderersnyc

こうして救助を待ち続けていたウィンターは、約6ヶ月後についに願いを叶えて、安全な家の中で新しい人生を歩み始めることができました。今のウィンターは自分が愛されていることを知っていて、毎日の生活に最高の幸せを感じているのです。