ある寒い日のこと、納屋の近くで母親のいない3匹の子猫達が発見されました。その後、子猫達の窮状を知ったミシュリーヌさんとジュリーさんは、子猫達を放っておくことができなくて急いで助けに向かいました。
現場に到着したふたりはすぐに1匹のキジトラ子猫を保護することに成功しましたが、残りの子猫達を保護するまでにはそれから1週間ほどかかりました。
子猫達は生後約2ヶ月で、キジトラ子猫の『ピルリ』と『ガロピン』は妹の約2倍ほどの大きさがありました。
子猫達はその後、地元の保護施設『シャトンズ・オルフランズ・モントリオール』に引き取られました。施設のスタッフ達は全員の命を救うために最善を尽くしましたが、悲しいことに一番身体の小さかった妹が命を落としました。残った子猫達はスタッフ達の懸命な看護によって命をつなぎ、徐々に元気を取り戻していきました。
子猫達は全身を綺麗にしてもらって、上気道感染症と胃の問題の治療を受けました。
「子猫達は体調を回復させて、徐々に体重を増やしていきました。子猫達は養育主さんの家に移動して、そこでお皿からご飯を食べる方法を学びました」と保護施設のスタッフが言いました。
子猫達は完全に切り離すことのできない存在で、常に一緒に行動して、お互いのそばから離れることはありませんでした。
そんな仲良しな子猫達は、たくさんのご飯と暖かい毛布にいつも幸せを感じていました。「子猫達はとても優しく、愛情深い子猫へと成長しました。子猫達は人間にかまってもらうのが大好きで、一日中一緒に遊びたいと思っています。」
安全な家の中で過ごし始めた子猫達はもう、お腹を空かせて路上を彷徨い歩く必要はありません。寒い冬には毛布の中で身体を温めることができ、喉を鳴らしながらくつろぐことができるのです。
「ピルリとガロピンの容姿はとてもよく似ていますが、鼻の色に違いがあります。また、ふたりは性格も違っています。」
ピルリはイタズラ好きで、遊ぶこととハグをすることが大好きです。ピルリはいつもご機嫌で、人間の後を追うことに夢中になっています。「ピルリはすぐに人間の足の間に入りたがるため、歩く時には注意が必要です。」
また夕方になるとピルリはソファーやベッドの上に登って、養育主さんの隣で丸くなりながら、心地良さそうに喉をゴロゴロと鳴らし始めるそうです。
「ガロピンは少し寄り目ですが、それが彼の行動に影響を与えることはありません。彼はとってもお喋りで、人間と会話をするのが大好きです。彼は何か言いたいことがある時は躊躇することなく話しかけてきます。」
「ガロピンがピルリのことを遊びに誘う時は、いつも仰向けになって合図を送ります。彼らはとっても愛らしく、とってもフレンドリーな性格です」と保護施設のスタッフが話してくれました。
子猫達は毎日電池が切れるまで追いかけっこをして、家の中を楽しそうに走り回っています。そして遊び疲れると人間の上でくつろいだり、キャットツリーの上で寄り添ったりしながら、幸せそうに充電を始めるのです。
こうして母親と離ればなれになってしまった子猫達は、優しい人達のおかげでここまで成長することができました。子猫達はこれからも暖かい毛布や美味しいご飯、そしてたくさんの愛情を感じながら、安全な家の中ですくすくと成長していくことでしょう。
This post was published on 2024/11/25