黒猫の『モンティー』はより良い生活を送るチャンスを求めて保護施設『エクスプロイツ・バレー・SPCA』に辿り着くまで、生き残るために必死に戦いながら路上で暮らしてきました。
保護されて施設の中で過ごし始めたモンティーでしたが、あまり他の猫とは仲良くなろうとせず、ほとんどの時間をケージの中でひとりで過ごしていました。モンティーは明らかに家の中の唯一の猫になることを望んでいました。
施設で生涯の家族を探し始めたモンティーでしたが、いつの間にか数日が数週間に、数週間が数ヶ月になりました。モンティーは生涯の家族が見つかることを望んでいましたが、いつまでも施設に留まり続けていました。
施設での生活が310日目になると、心優しい支援者が現れて、モンティーに早く良い家が見つかるようにと里親募集を手伝ってくれました。しかし、あらゆる努力にもかかわらず、依然としてモンティーを迎えようとする人は現れませんでした。
そんなある日のこと、モニークさんが動物好きの知人を通して、この施設のページを知りました。「うちには5歳のメスの黒猫の『フォーチュン』がいます。私達は時々2〜3日ほど旅行に出かけることがあり、もしかするとフォーチュンが友達を必要としているかもしれないと思っていました」とモニークさんが言いました。
そして、モニークさんが施設のページを閲覧していると、里親さんを待ち続けるモンティーについての悲しい話に目が留まりました。さらにモンティーの訴えかけるような瞳が、モニークさんの心を動かしました。
モニークさんと家族は里親になるための申請書を提出して、施設からの返事を待ちました。そして施設の承認を得ると、家族はモンティーに会う日に向かってカウントダウンを始めました。
そしてついにその日がやって来ると、モニークに会うために車で施設へと向かいました。
「私達は施設に着くとすぐに猫部屋に行って、モンティーの姿を探しました。彼は小さな猫用のベッドが置かれた棚の上で眠っていました。そんな彼をスタッフが抱え上げて、私達に手渡してくれました。」
モンティーはモニークさんの子供達に優しく撫でられると、すぐに家族に夢中になりました。そしてモンティーは家族の後を追いかけて、腕の中で嬉しそうに身をくねらせました。
「モンティーは結局、私達が帰るまでずっと腕の中にいました。さらに家に向かう車の中でも、常に嬉しそうにしていました。そして家に着くとすぐに探索を始めました。」
モンティーはまるで家族の影になったかのように、部屋から部屋へと家族の後を追って移動して、嬉しそうに甘えてきました。「モンティーは今、自分が生涯の家にいることを知っています。彼はいつも私達の足元にいて、身体を擦りつけたり、喉をゴロゴロと鳴らしたりしています。」
それから3週間が経って、モンティーはすっかり新しい環境に落ち着きました。
「モンティーはとっても素晴らしく、いつまでも抱き締めていたくなるほど可愛い猫です。彼は私の二人の子供達を愛していて、子供達はまるで彼を赤ちゃんのように抱っこしながら歩き回っています。」
モンティーは暖かい暖炉のそばと、モニークさんの息子の布団の中がお気に入りの場所になりました。またモンティーは先住猫のフォーチュンのことも受け入れて、日に日に距離を縮めていっているそうです。
「モンティーの中ではすぐに施設で暮らした300日以上の日々が遠い記憶になると思いますが、スタッフ達から受け取った愛情は決して忘れることはないでしょう。」
「私はいつもモンティーに『あなたは私達と一緒に暮らすことができて良かった?』と尋ねています。私達は彼のことを心から愛していて、彼はいつもたくさんの愛情を返してくれています」とモニークさんが嬉しそうに話してくれました。
こうして保護施設で341日を過ごしたモンティーは、訴えかけるような瞳で家族の心を魅了しました。現在、モンティーは家族からのたくさんの愛情を全身で吸収しながら、幸せいっぱいの毎日を送っているのです。
This post was published on 2024/11/22