ある日、保護団体『アリー・キャット・プロジェクト』のスタッフ達の元に、駐車場の危険な場所で暮らしている猫達を助けて欲しいという連絡が入りました。
その後、スタッフ達によって救出された猫達の中に、お互いを安心させるためにしがみついている2匹の子猫達の姿がありました。そんな子猫達の話を聞いた養育ボランティアのジョシュ・ノレムさんは、躊躇することなく子猫達を引き取って養育することに決めました。
ジョシュさんはさっそく子猫達がリラックスできるように、居心地の良い静かな空間とたくさんのオヤツを用意しました。
子猫達が家の中で暮らし始めた最初の夜、お互いに怯えていた子猫達は物陰で隠れながら過ごしていました。特に『トゥインクル・トーズ』と名付けられた足の白い子猫の方はとても臆病になっていて、まるで命懸けで逃げようとしているかのように兄猫の後ろにずっと隠れていました。
トゥインクル・トーズは非常に内気で、新しい世界を理解しようとしながらも、兄猫の『パー・モンスター』に常に助けを求めていました。
そして翌日を迎えると、パー・モンスターがたくさんの食べ物に安心して、自分の殻から出て来ました。一方のトゥインクル・トーズは相変わらずパー・モンスターを盾にしながら、少しずつジョシュさんに近づいていくような状態でした。
トゥインクル・トーズは非常に警戒していて「シャー!」と強く威嚇してきましたが、新しい環境に慣れてくると徐々に変わり始めました。トゥインクル・トーズは美味しいオヤツを味わって、温かい膝の心地良さを体験すると、次第に気持ちが落ち着いていって、ついにゴロゴロと喉を鳴らすようになったのです。
「トゥインクル・トーズが威嚇音を止めて撫でさせてくれるまでには丸2日ほどかかりました。さらに完全に落ち着くまでには1週間ほどかかりました」とジョシュさんが言いました。
一方のパー・モンスターは室内生活にすぐに順応して、大きな音でゴロゴロと喉を鳴らしながら、とっても甘えん坊な姿をたくさん見せてくれるようになりました。「パー・モンスターはこれまでに出会った中で、一番フレンドリーで甘えん坊な子猫です。」
そして、ふたりがお互いに室内生活を楽しむようになると、ジョシュさんの膝の上でリラックスしながら過ごすようになって、ふたりで一緒にナデナデを堪能し始めました。
「パー・モンスターは私の姿を見るだけで喉を鳴らし始めて、一日中私の後をついて回っています。また膝の上でくつろぎながら喉を鳴らすのが大好きです。」
ジョシュさんがノートパソコンを持って座るとすぐに、パー・モンスターは膝の上に飛び乗ってきて、自分の知識をジョシュさんに教えようとします。
「トゥインクル・トーズは今も少し恥ずかしがり屋なところがあって、いつもお兄さんに支えてもらっていますが、私が触ると2秒ほどで喉を鳴らし始めて、時々とっても甲高い声で話しかけてきます。」
「トゥインクル・トーズはお兄さんと非常に良いバランスを保っています。彼は初めて会った時は少しクールに見えますが、一度心を許した人には甘えん坊な姿をたくさん見せてくれます。」
いつも一緒のふたりは容姿がとてもよく似ています。ふたりは何でも一緒に行って、毛づくろいも完璧に同期しています。「ふたりは本当に最高のペアで、ひとりでいる時よりもふたりでいる時の方が何倍も人懐っこくなります」とジョシュさんが嬉しそうに話してくれました。
最初の頃のトゥインクル・トーズは警戒心が非常に強く、身の回りで起こる全てのことを怖がっていましたが、今は大きく変わりました。トゥインクル・トーズはいつもジョシュさんと一緒にいることを楽しんでいて、先住犬ともすっかり仲良くなりました。
子猫達はエネルギーの塊で、いつも夢中で家中を駆け回ったり、飛び跳ねたり、登ったりしながら、たくさんの可愛いハプニングを引き起こしているそうです。
こうして野外で暮らしていた子猫達は、優しい人達のおかげで新しい人生を歩み始めることができました。子猫達はこれからも全ての幸せをふたりで分かち合いながら、いつまでも一緒に幸せいっぱいの毎日を送っていくことでしょう。
出典:furrtographer/lovemeow
This post was published on 2024/11/04