ある日、チリのプンタ・アレーナスの街で猫の『サイモン』と一緒に暮らしているベンジャミン・サグレドさんが、自宅のキッチンから聞こえてくる何かの鳴き声のような奇妙な音に気づきました。その音はとても小さく、たまにしか聞こえなかったため、ベンジャミンさんはあまり気にしていませんでした。
「私達は最初、その音が何の音か分かりませんでした」とベンジャミンさんが言いました。
「後から思うと、飼い猫のサイモンが椅子の下で何かと遊んでいる姿を1度だけ見たことがありました。でもその時の私達は、あまりそのことを深く考えていませんでした。」
結局、サイモンが家族の中で一番早く、奇妙な音を出している侵入者の正体に気づきました。そしてどうやらサイモンは、その侵入者を歓迎することに決めたようです。
ある朝、ベンジャミンさんがキッチンに入ろうとすると、予想外の光景が目に飛び込んできました。そこにはサイモンと一緒に水を飲むネズミの姿があったのです!
どうやら心の広いサイモンは、家族の知らないうちに小さな侵入者と友達になっていたようです♪
「ふたりはお互いのことをよく知っているように見えました。私はこのことを家族に信じてもらうために、ふたりの姿をカメラに収めることにしました。」
その時の様子がこちら。(動画)
「サイモンとネズミはとてもフレンドリーな関係に見えました。私はその様子をしばらく見ていて、サイモンがネズミを傷つけたりすることはないだろうと確信しました。」
「私達はネズミに『チェフチート』と名付けました。」
サイモンの愛情いっぱいの行動はベンジャミンさんや家族にも伝播しました。
ベンジャミンさんは当初、チェフチートが慣れない家の環境よりも外に出て過ごしたいだろうと考え、チェフチートを家の外に出しました。しかし、その考えはすぐに間違っていたことに気づいたのです。
「チェフチートはその後も何度も家に戻ってきました。そしてサイモンはチェフチートのことを毎回嬉しそうに迎え入れました。サイモンは本当に愛情深く社交的な猫です。もしチェフチートがこれからも家に来続けるようなら、私達は彼を家族の一員として迎えようと考えています」とベンジャミンさんが話してくれました。
出典:simonel.gato/thedodo
This post was published on 2024/10/19