ハリケーン「ミルトン」の前夜、人間を子猫達のところに導いた母猫。保護してもらうと、心温まる方法で感謝を伝える

ハリケーン「ミルトン」が上陸する前夜、保護施設『ア・ベター・ライフペット・レスキュー』の副代表のニッキさんの元に、助けを必要としている猫の親子についての電話が入りました。

電話の内容によると、猫は飼い主が引っ越した時に置き去りにされて、数週間後にポーチで出産したということでした。ニッキさんはハリケーンがこの地域に向かって猛スピードで接近していたため、すぐに行動を起こさなければならないと感じました。

「現場に到着した私達は、車から降りて家に向かって歩き始めました。すると1匹の猫が通りの向こう側から、鳴きながら私達のところに向かって走ってきました」とニッキさんが言いました。

出典:ruger121

猫はニッキさんのことを少し見ると、家の裏のポーチに向かって走り始めて、途中でニッキさんがちゃんとついてきているかを確認しました。「猫はまるで私を何かに導こうとしているかのようでした。私が彼女の後をついて行くと、彼女は子猫達がどこにいるかを教えてくれました。」

ポーチには空のボウルが置かれていて、ニッキさん達は山積みになった物の後ろに隠れていた子猫達の姿を見つけました。

ニッキさんがキャリーに食べ物を入れると、猫はまるで自分達を安全な場所に連れて行ってくれることが分かっているかのように、ためらうことなく真っ直ぐにキャリーの中へと入っていきました。

「私は荷物の山から子猫達を引き出して、母猫が入ったキャリーに入れました。その後、家に帰ると非常にお腹を空かせた母猫が、猫缶を一気に2つも食べました。彼女は安全な場所で大切な我が子と一緒にいられることが嬉しくて、とても幸せそうな姿を見せてくれました。」

8匹の猫の親子はハリケーンが近づいてくる中、間一髪のところで救出されました。親子が保護された後すぐに風が吹き荒れて、土砂降りの雨が降り始め、夜の間中ずっと停電が続きました。そんな中、猫の親子はお腹を膨らませて、暖かいベッドで眠ることができたのです。

「きっとあのまま野外にいたら、子猫達は生き延びられなかったことでしょう。私達は嵐の間、30匹以上の動物達を家の中に避難させました。」

ニッキさんが母猫と初めて出会った時、母猫の目を見てパニックに陥っていることが分かりました。しかし、今の母猫はとてもリラックスしていて、子猫達のそばから離れずにゴロゴロと喉を鳴らし続けているのです。「母猫はとても気配りのできるお母さんです。彼女は子猫達を大切に世話していて、全身を綺麗にしてあげたり、ミルクをしっかりと飲ませたりしています。」

子猫達の中には目に感染症を患っている子や足に怪我を負っている子もいましたが、適切な治療とケアによって着実に快方へと向かっているそうです。

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優しい母猫は7匹の子猫達を溺愛していて、子猫達のあらゆる要求に応えていますが、ニッキさんの姿を見るとすぐに駆け寄ってきて、安全な場所に連れて来てくれたことへのお礼をしているかのように、嬉しそうにすり寄ってくるそうです。

「母猫はとても優しくて、いつも感謝の気持ちを持っています。彼女は次の食事の心配をする必要がなくなり、子猫達の避難場所を探さなくても良くなったため、常に幸せそうに過ごしています。」

母猫はこれまでに大変なことをいくつも経験してきましたが、今も人間のことを信頼していて、子猫達の世話をニッキさんが手伝うことを許しているのです。

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ニッキさんがボウルにご飯を補充する間、母猫はニッキさんの足にすり寄って、部屋中に優しい喉のゴロゴロ音を響かせています。

少し前までは大変な状況だった猫の親子ですが、今は安全な場所で過ごしていて、何不自由ない生活を送っています。母猫はたくさんのご飯を食べて全身が随分とふっくらとして、それと同時に体力も回復しました。また子猫達もたくさんのミルクを飲んで、毎回お腹をいっぱいに満たしているそうです。

こうして優しい人達のおかげでハリケーンの嵐を避けることができた猫の親子は、たくさんの愛情に囲まれながら新しい生活を送っています。これからも親子は安全な家の中で、幸せいっぱいの毎日を送っていくことでしょう。

This post was published on 2024/10/12