今から数年前のこと、食べ物と避難場所を探してカナダのモントリオールの路上を彷徨い歩く1匹のキジトラ猫が発見されました。
猫を見つけたイヴォンさんは、猫に家が無いことを知りました。その後、猫の体重が減り始めていることに気づいたイヴォンさんは、猫を助けたいと強く思いました。
イヴォンさんは食べ物の入ったボウルを猫の近くに置いて、猫がそれを食べてくれることを望みました。
猫は最初、用心深くゆっくりとボウルに近づいていきましたが、それが食べ物だと分かるとすぐに夢中になって食べ始めました。
その後、猫はイヴォンさんの方に近づいてくるようになって、イヴォンさんの周りでリラックスするようになりました。そして猫は毎日、イヴォンさんが食べ物を持って現れるのを待つようになったのです。
猫はお腹がいっぱいになると地面の上で転がって、大きく膨らんだお腹を見せびらかしてきました。猫はまるで家猫として甘やかされる準備ができているかのように、イヴォンさんに身体を撫でることを許しました。
イヴォンさんは自分を信頼してくれた猫を抱え上げると、そのまま自宅へと連れて帰りました。そして猫を獣医さんのところに連れて行ったのです。
「猫はとても可愛くて、どんなことにも素直に従いました。彼は歯科治療と生涯の家を必要としていたため、私達は彼を引き取って、新しい家を見つけることに決めました」と保護施設『シャトンズ・オルフランズ・モントリオール』のセリーヌ・クロムさんが言いました。
「私達は引き取った猫に『マトー』と名付けました。彼の歯と歯茎はひどい状態で、全ての歯を抜かなければなりませんでした。」
「マトーは歯科手術で歯が無くなったため、時々小さな舌が突き出していることがあります。彼はもう口に痛みを感じておらず、毎日夢中でご飯を食べています。」
その後、マトーが養育主のジェスさんの家に行くと、まるで今までずっとここで暮らしていたかのように、すぐに新しい環境に落ち着きました。
マトーは自然とジェスさんのベッドで一緒に寝るようになって、仰向けで転がりながらたくさんのナデナデを要求するようになりました。「マトーは新しい人生を楽しんでいて、甘やかされるのが大好きです。」
マトーは日に日にジェスさんとの絆を深めていきました。マトーは至るところでジェスさんの後を追いかけて、寄り添いながら幸せそうに甘えました。
「マトーは立ち上がってジェスさんとキスをするのが大好きです。彼はいつもゴロゴロと喉を鳴らしていて、まるで大きなテディベアのようです。彼はジェスさんのことを見守りながら、ベッドの足元で寝るのも好きです。」
マトーは窓辺に座りながら近所の人達やリスを眺めるのがお気に入りで、窓の外から漂ってくる匂いを嗅ぐのが大好きです。
またマトーは毎朝ジェスさんや家族の頰に前足を置いて、みんなのことを起こして回っています。さらにマトーは何か必要なものがある時は、躊躇することなく自分の気持ちを伝えてくるそうです。
そんなマトーはオモチャで遊ぶことも好きになって、お気に入りのベルのオモチャの音を聞くたびに大騒ぎするようになりました。「マトーは素晴らしいゴールキーパーの素質も持っていて、彼に向かってボールを転がすと、見事にそれをブロックして、私達のところに打ち返してきます。」
そして自然とマトーは、ジェスさんや家族の心の奥深くへと入り込んでいったのです。
「ジェスさんはマトーのことを手放せなくなって、彼を家族の一員として迎えることに決めました。彼は長い間路上を彷徨った後、安全で快適な家に辿り着きました。今の彼は大好きな家族を独り占めしています」とセリーヌさんが嬉しそうに話してくれました。
こうして路上を彷徨い歩いていたマトーは、優しいイヴォンさんやジェスさんのおかげで家猫生活を始めることができました。これからもマトーは大好きな家族にたくさん甘えながら、幸せいっぱいの毎日を送っていくことでしょう(*´ω`*)
出典:Rescuechatonsmontreal/lovemeow
This post was published on 2024/10/11