ある日、帰る家もなく、ひとりで路上を彷徨い歩いていた三毛猫が見つかりました。猫の姿を発見した人達は猫のお腹が大きくなっていることに気づき、妊娠しているのではないかと感じました。
心配になって猫に近づくと、猫が非常に人懐っこい性格で、安全な場所を切実に必要としていることが分かりました。「幸いなことに猫は優しい人達に発見されて、私達と提携している動物病院に運ばれてきました」と保護施設『ベスト・フレンズ・フィーラインズ』のスタッフが言いました。
猫は自分を保護してくれたことが嬉しかったようで、安全な場所に連れてきてもらえたことに感謝していました。
『シャノン』と名付けられた猫はマイクロチップを持っておらず、引き取りに来る人が現れなかったため、保護施設を通して養育主さんの家に向かいました。シャノンはすぐに新しい環境に馴染んで、家の中でリラックスし始めました。
「シャノンは安心して出産するための暖かくて安全な場所を手に入れました。」
シャノンは養育主さんに対して信じられないほど愛情深く、喉をゴロゴロと鳴らしたり、寄り添ったりしながら、自信たっぷりに家の中を歩き回るようになりました。
そして家に着いてから48時間後、養育主さんが猫部屋に入るとシャノンの陣痛が始まっていました。ずっと出産場所を探していたシャノンは、優しい養育主さんのケアに安心すると、出産の時が来たことを悟ったのです。
シャノンは5匹の元気な子猫達を出産しました。子猫達は満足そうにミルクを飲んで、お母さんの温もりを感じながら眠りに落ちていきました。「5匹のうちの2匹が黒白猫で、2匹がサバトラ猫、そして1匹が茶白猫です。子猫達の体重は109〜116gで、とても健康的です。」
シャノンが養育主さんを信頼していることは明らかでした。シャノンは最初の子猫を出産する直前に、養育主さんの膝に駆け寄りました。そしてそのまま養育主さんの隣で3匹の子猫を出産すると、再び産箱の中に戻って、養育主さんが子育ての手伝いをすることを許しました。
シャノンは養育主さんがそばで支えてくれていることに安心して、全ての力を出産に注ぐことができました。
5匹の子猫達は心地良い毛布とお母さんの温かい愛情、そして養育主さんの優しさで、素晴らしい人生のスタートを切ることができました。
「シャノンは気配りができて愛情深く、子猫達のそばを決して離れることはありません。一方の子猫達は毎回しっかりとミルクを飲んで着実に体重を増やし、毎日元気な姿を見せてくれています」と保護施設のスタッフが話してくれました。
子猫達は日に日に活発になっていて、力強くなってきています。そのためシャノンは休憩中も子猫達のことをしっかりと見守っているそうです。
そして子猫達が鳴くとすぐに駆けつけて、全ての要求に応えているそうです。
子猫達の目が開き始めるまでには後1週間ほどかかります。きっと子猫達の目が開いたら自然と寝床の外の世界に興味を持って、好奇心の赴くままに冒険に出かけることでしょう。
こうして優しい人達のおかげで妊娠中だったシャノンは、ちょうど良いタイミングで安全な家に辿り着くことができました。子猫達は毎日を元気いっぱいに過ごしていて、シャノンはそんな子猫達に全ての愛情を注ぎ続けているのです。
出典:BestFriendsFelines/lovemeow
This post was published on 2024/09/18