保護団体『ベイ・デスポワール・キティー・レスキュー』のスタッフ達は、地元のゴミ捨て場に頻繁に出かけて、そこに迷い込んだ猫達を助けています。そんなスタッフ達が先月末にゴミ捨て場を訪れた時、そこで目にしたものに驚きました。
その日、二人のスタッフが森の中で子猫が叫んでいるような音を聞きました。心配したスタッフ達が呼びかけると、粗大ゴミの穴の中から子猫が頭を出しました。
「幸いなことに子猫の声がとても大きかったため、私達はすぐに鳴き声に気づくことができました」とスタッフの一人のサンドラさんが言いました。
子猫は見知らぬ人の声を頼りにゴミの山から這い出てきました。そしてスタッフ達の姿を見つけると、助けを求めて真っ直ぐに向かってきたのです。
子猫は信じられないほど人懐っこい性格で、スタッフ達に身体を擦りつけて、ずっと喉を鳴らし続けていました。
その日の夜、『ビーン』と名付けられた子猫は無事にお腹をいっぱいに満たして、快適なベッドでぐっすりと眠りました。
ビーンは推定年齢が生後10週ほどで、保護施設『エクスプロイツ・バレー・SPCA』の支援を受けながら足の怪我の治療を始めました。「私達の施設に運ばれてきたビーンは、左前足に体重をかけることができない状態だったため、獣医さんに診てもらいました。幸いなことに骨折はしていませんでした」と保護施設のスタッフが言いました。
ビーンは細部まで検査を受けた後、回復するまで保護施設で治療を続けることになりました。「ビーンは今まで出会った中で一番甘えん坊な子猫です。彼女は誰かに見られるだけでゴロゴロと喉を鳴らし始めます。」
ビーンは世話をしてくれるスタッフ達のことがすぐに好きになって、至るところでスタッフ達の後を追いかけて、嬉しそうに喉を鳴らし、時には仕事の手伝いをすることもありました。
ビーンがどれだけ人間のことを愛しているかを知っていたスタッフ達は、ビーンのことを大切にしてくれて、たくさん甘やかしてくれる家族を見つけることを心に誓いました。
そんな中、以前この保護施設から猫を引き取ったことのあるウェンディ・トーマスさんが、ビーンについての投稿を偶然目にしました。「私はこれまで、保護された猫や庭に迷い込んできた猫を家族に迎えてきました。私は保護施設のFacebookページでビーンのことを知ると、彼女に強く惹かれました。私がこの施設から以前引き取った猫も、ビーンと同じように足を負傷していました」とウェンディさんが言いました。
ウェンディさんが保護施設に連絡をしてからほとんど経たないうちに、ビーンとウェンディさんが完璧な組み合わせだと分かりました。
その後、ウェンディさんの家に引っ越したビーンは、到着してすぐに新しい環境に馴染んで、先住猫達と兄弟のように仲良くなりました。
「ビーンはダンボール箱やキャットハウスで遊ぶのが大好きで、よくキャットタワーの一番上を占領しています。彼女がゴミ捨て場にいた時は食べ物を巡って争わなければならなかったため、今もまだ食べ物に対して非常に独占欲が強いですが、徐々に食べ物がたくさんあることを学んでいっています」とウェンディさんが話してくれました。
美味しいご飯とたくさんの愛情のおかげで、ビーンの前足は日に日に回復してきていて、確実に完治に近づいています。
そんなビーンは新しい家で野鳥観察と日光浴を楽しんでいて、もうすぐ他の猫達と一緒に家中を冒険することができるようになるそうです。
こうしてゴミ捨て場で助けを求めてスタッフ達の元に駆け寄ったビーンは、安全な家の中で新しい生活を始めることができました。現在のビーンは安心できる生涯の家で、自分のことを愛してくれる大家族と一緒に元気いっぱいの毎日を送っているのです。
出典:EvspcaAdoptables/lovemeow
This post was published on 2024/09/12