今から1ヶ月以上前のこと、全身の毛がひどく荒れていた子猫が職場のタイヤの裏で見つかりました。子猫は衰弱していて、全身がノミだらけで、毛がかなり抜け落ちていました。
発見した人はすぐに子猫を専門に預かっている保護施設『インクド・キトゥンズ・クラブ』の共同創設者のディージさんに助けを求めました。「その日の午後に私達のところに着いた子猫は、非常に具合が悪い状態でした」とディージさんが言いました。
『ファービー』と名付けられた子猫は、生きるために食べることと戦うことに全ての力を注いでいました。
ファービーは非常に危険な状態で運ばれてきましたが、不屈の精神を持っていました。ファービーは衰弱しながらも喉を鳴らし続け、ようやく安全な場所に辿り着くことができ、優しくケアをしてもらえたことにホッとしているようでした。
生後約7週だったファービーは、恐ろしい猫汎白血球減少症を含む多くの健康問題を抱えていて、ファービーの年齢での生存率は10%ほどしかありませんでした。
しかし、ファービーはどんな逆境にも立ち向かう決意を固めていて、毎日集中的なケアを受けることで、徐々に快方へと向かい始めました。
1週間の点滴、シリンジによる栄養補給、薬の投薬によってファービーは食欲が出てきて、生きる意欲を完全に取り戻しました。「ファービーが自力で嬉しそうにご飯を食べ始めた時、回復に向けての最終段階に入ったことが分かりました。」
保護からしばらくの間、ファービーは人間に慣れていなかったためベッドにしがみついて、トイレの時以外は自ら動こうとしませんでした。しかしある日、ファービーは人間を信頼することに決めて、自分の殻から出てきました。「ファービーが私達のことを友達だと決めた瞬間から、私達にたくさん甘えてくるようになりました。」
ファービーは重度の栄養失調のため、胸や足やシッポの毛がかなり抜け落ちていましたが、体重が増えると同時に毛が少しずつ生えてきて、愛くるしいイタズラ好きの一面が現れてきました。
保護先で新たなエネルギーを得たファービーは、部屋の中で遊び始めて、より多くの注目を求めるようになりました。
「ファービーは食べることよりも撫でられることの方が重要だと決めたようです。彼女は私が十分に撫でてあげないと、小さな前足で私の手を掴んで催促してきます。」
ファービーの身体が回復し、社会化する準備が整うと、他の保護猫達と対面しました。ファービーはすぐに友達を作って大喜びしながら遊び回るようになり、みんなとの交流を通じて適切な距離感を学んでいきました。
「ファービーのお気に入りの遊びは、家の中で私の後を追いかけることです。彼女はヌイグルミが大好きで、毎晩ヌイグルミと一緒にレスリングをしています。」
「ファービーは現在生後約3ヶ月で、時間の経過と共に美しい毛が生え揃ってきました。彼女は人間の後をついて回るのが好きで、社交性も非常に向上しました」とディージさんが嬉しそうに話してくれました。
今のファービーの姿を見ていると、ほんの数週間前まで毛が抜け落ちた荒れた姿をしていたことが信じられません。ファービーは全身にエネルギーが満ち溢れていて、非常に活発な若い猫へと成長することができたのです。
こうして衰弱した状態で職場で発見されたファービーは、優しい人達のおかげで大きく変わることができました。これからもファービーは安全な家の中でたくさんの愛情を感じながら、幸せいっぱいの毎日を送っていくことでしょう。
出典:deejandthecats/lovemeow
This post was published on 2024/09/05