母猫の『ベイマックス』と子猫の『ヘアリー・ベビー』は、以前の家族が世話をすることができなくなって保護施設にやって来ました。施設の職員達はベイマックスが深刻な歯の問題を抱えていて、それがベイマックスに大きな不快感を与えていることに気づきました。
そんな中、保護団体『ニューボーン・キトゥン・レスキュー』のスタッフ達がベイマックス達がいる保護施設を訪れました。この保護団体では通常、孤児になった子猫や危険な状態にある子猫を助けるために保護施設を訪れていました。
しかし、保護施設で猫の親子の話を聞いたスタッフ達は、ベイマックスが必要な助けを受けられなければヘアリーが孤児になってしまうことが分かり、躊躇することなく親子を一緒に引き取ることを申し出ました。
その後、親子が養育主さんの家に到着すると、ベイマックスはすぐに新しいベッドでヘアリーに寄り添い始めました。「親子はお互いに最初からとても優しくて、愛情深い性格でした」と保護施設のスタッフが言いました。
ベイマックスは歯を完全に抜く必要があり、多くのケアを必要としていました。ベイマックスは大変な治療に耐えなければならなかったにもかかわらず、いつもヘアリーに十分に栄養を与えて、常にヘアリーの全身を綺麗な状態に保っていました。
居心地の良い部屋と豊富な食べ物のおかげで、ベイマックスはようやくリラックスして、幼い我が子の育児に集中することができるようになりました。ベイマックスはヘアリーがすくすくと成長を続け、寝床の外に出られるようになり、キャットツリーを登れるようになる姿をずっとそばで見守っていました。
そしてヘアリーが完全に乳離れすると、ベイマックスは養育主さんと一緒に過ごす時間を増やし、養育主さんにたくさん甘えるようになりました。
その後、ベイマックスの耳が完全に聞こえていないことが分かりました。ベイマックスは耳が聞こえなかったため、愛情を求めたり、自分の存在を知らせたりする時はいつも大きくて甲高い声で鳴いていました。
一方のヘアリーは日に日に成長を続け、他の子猫と交流する準備を整えました。そしてヘアリーは『ポルカドット』という名前の盲目の子猫に出会いました。
ポルカドットはひどい目の感染症を抱えた状態で保護された子猫でした。残念ながらポルカドットは視力を回復させることはできませんでしたが、命は助かりました。そんな大変な経験をしたポルカドットでしたが、いつも元気に過ごしていて、どんな試練や障害にも負けることのない強い意志を持っていました。
ポルカドットはすぐにスタッフ全員の心を掴み、ヘアリーの心も掴みました。ふたりは出会ってすぐに友達になって家中を駆け回って、疲れ果てるまで一緒に遊ぶようになりました。
ふたりはまるで兄弟のように、いつもそばで過ごしています。ポルカドットは目が見えていませんが、隠れながら背後から忍び寄ってくるヘアリーを見つけることが得意でした。ポルカドットは匂いや音で身の回りのことを完全に把握しているようでした。
「ポルカドットはいつも活発で、ヘアリーは後をついて行くのがやっとです。ポルカドットは目が見えませんが、他の感覚を使って『見る』ことができます。彼女はいつも元気いっぱいで、一日に何度もヘアリーに勝負を挑んでいます。ヘアリーも彼女とレスリングをするのが大好きで、毎日を楽しそうに過ごしています。」
ふたりの絆が深まる一方、子育てを終えたベイマックスは養育主さんからの愛情をたっぷりと吸収して、いつも優しく喉を鳴らしながら先住猫達との仲を深めているそうです。
またベイマックスは家の中を興味の赴くままに歩き回って、心地良いソファーでくつろいだり、ヘソ天姿で床に転がったりしています。今のベイマックスには歯がありませんが、痛みや不快感なくご飯が食べられることが嬉しくて、毎回たくさんのご飯でお腹を満たしているそうです。
その後、ヘアリーとポルカドットが里子に出られるようになると、ふたりはすぐに一緒に里親さんの家に旅立っていきました。
ヘアリーは常にエネルギーが溢れていてイタズラ好きで、ポルカドットはそんなヘアリーと一緒にいつも冒険に出かけています。ふたりは新しい家での暮らしを大切にしていますが、何よりもお互いに一生一緒にいられることに最高の幸せを感じているのです。
さらにベイマックスも無事に生涯の家を見つけることができました。「ベイマックスは新しい家で『オパール』に名前を変えました。彼女は家で暮らす唯一の猫として、家族からの愛情を全てひとりで吸収し、毎日の暮らしを心から楽しんでいます」と保護団体のスタッフが嬉しそうに話してくれました。
これからもオパールと子猫達はそれぞれの家で愛されながら、幸せいっぱいの毎日を送っていくことでしょう(*´ｪ｀*)
出典：Newbornkittenrescue／lovemeow
This post was published on 2024/08/31