曲がった足を治してもらえたことが嬉しかった子猫。喜びを爆発させて、兄弟達を次々と遊びに巻き込む姿にホッとする

ある日、『キッカーズ』という名前の子猫が、5匹の兄弟と一緒に保護施設『シャトンズ・オルフランズ・モントリオール』に運ばれてきました。6匹のうちの4匹はそれぞれに程度は異なりますが、生まれた時から足が変形していました。

足に障がいを抱えた子猫達は4本の足で歩いたり走ったりできるようになることを願いながら、保護施設のスタッフ達の助けを借りて新しい生活を始めました。そして子猫達は生後約7週の時に養育ボランティアさんの家に移動して、すぐに新しい環境に順応しました。

キッカーズと兄弟達は足に障がいを抱えているにもかかわらず、部屋の中を動き回って、他の猫達のように遊ぼうとしました。

出典:comrescuemontreal

右前足が曲がっているキッカーズは、養育主さんが部屋に来るたびにヨロヨロしながら近づいてきました。「両足が変形している兄弟と違って、キッカーズの右前足は内側に曲がっていました。障がいのある子猫達は足を添え木で固定して、足が本来の向きになるように矯正を始めました」と保護施設のスタッフが言いました。

キッカーズは添え木を一日つけると慣れたようで、何事もなかったかのように動き回るようになりました。

腕と肘を包帯で保護したことで、キッカーズと兄弟達は動き回っても痛みや不快感を感じることがなくなりました。

キッカーズの可動域が広がるにつれて周囲への好奇心が増して、本来の個性がさらに輝き始めました。「キッカーズは他の猫よりも指の数が多いため、後ろ足がとても大きく、それが彼女の可愛らしさを増しています。」

キッカーズの後ろ足の肉球の色は左右で異なっていて、養育主さんの気を引こうとする時は、その愛らしい肉球を惜しげもなく見せびらかしてくるそうです。

キッカーズは足取りが安定するにつれて、兄弟達にも遊んだり、動き回ったり、腕を動かしたりすることを勧めるようになりました。

両方の前足がねじれていた『ボティーヌ』は、一日のほとんどの時間をソファーの上で静かに過ごしていました。そんなボティーヌをキッカーズは遊びに誘って、一緒に探索をしたり、イタズラをしたり、枕の山を登ったりしました。

「治療を始めてから10日後、キッカーズの右前足はほぼ真っ直ぐになりました。彼女は包帯を外して肉球で着地できるようになると、すぐに部屋の中を走り回り始めました。彼女は多くの子猫達のように自由に遊べるようになったことに非常に興奮していました。」

「今ではキッカーズの右前足は完全に機能するようになっていて、いつも4本足で駆け回って、どこに行っても楽しそうに過ごしています。」

キッカーズは恐れを知らない子猫に成長して、新しいものには誰よりも早く気づいて兄弟達と分かち合っています。「キッカーズは常に元気いっぱいで、兄弟とも仲良しです。また、ひとりだけ起きている時は養育主さんのところに向かっていって、抱きしめられながらゴロゴロと喉を鳴らしています」と保護施設のスタッフが話してくれました。

キッカーズは愛情深く、イタズラ好きで、身の回りで起こっている全てのことを知りたがっています。キッカーズはエネルギーの塊で、起きている時は常に動き回っているそうです。

キッカーズは生まれてすぐに困難な時期を過ごしたにもかかわらず、とても明るくて活発な性格をしています。キッカーズは部屋の中を常に明るく照らしていて、兄弟達にも自分と同じくらい楽しんで欲しいと思っているのです。

またキッカーズは保護先で出会った犬や猫のことも大好きで、みんなと一緒に過ごしながら嬉しそうに喉をゴロゴロと鳴らし続けているそうです。

こうして優しい人達の助けを借りて、キッカーズと兄弟達は幸せな毎日が送れるようになりました。子猫達はこれからも多くの喜びを感じながら、元気いっぱいに成長していくことでしょう。
出典:comrescuemontreallovemeow

This post was published on 2024/08/28