ある日、独りぼっちの迷子の子猫が路上で発見されました。子猫は体調不良で鼻がつまっていて、重度の感染症で目が開かなくなっていました。子猫はほとんど呼吸することができず、見ることができませんでした。
子猫を発見した人達はすぐに子猫を地元の保護施設へと連れて行きました。しかし、残念なことにその保護施設では、幼い子猫を世話する人がいませんでした。
そこで子猫を預かったスタッフ達は、別の保護施設『シャトン・オルフラン・モントリオール』に連絡をして、子猫を育てることができるかを尋ねました。
「子猫は非常に衰弱していて、病気を患っていました。連絡をもらった私達は、急いで子猫の元へと向かいました」と保護施設のセリーヌ・クロムさんが言いました。
『ビンクス』と名付けた子猫を連れて帰ったスタッフ達は、すぐに獣医さんのところに連れて行きました。そこで必要な治療を受けたビンクスは、無事に鼻から息ができるようになり、徐々に快方へと向かい始めました。
「ビンクスは目と鼻が綺麗になると、勢いよくご飯のお皿に飛び込んでいきました。」
ビンクスは毎回お腹をいっぱいに満たすとゴロゴロと喉を鳴らし始めて、助けてくれた人達の腕の中で丸くなりました。
その後、養育ボランティアのジェスさんがビンクスを預かって、安全な家の中で看護を始めました。ビンクスは処方された薬とたくさんの愛情で、僅か数日で随分と回復することができました。
確実に元気を取り戻してきたビンクスは、ジェスさんの膝の上に登って、そこが自分のベッドだと主張しました。それ以来、ジェスさんが座るたびにビンクスが走ってきて、膝の上に飛び乗ってくるようになったそうです。
ビンクスは日に日に回復していき、いつも物凄い勢いでご飯を食べています。ビンクスはすっかり好奇心が旺盛になって、とってもイタズラ好きの子猫に変わりました。
また、ジェスさんのおかげで人間のことが大好きになったビンクスは、いつも誰かの注意を引こうとしてきます。ビンクスはとってもハグ好きの子猫で、出会う人全てに抱っこを要求してくるそうです。
「ビンクスは新しい環境でとても上手くやっています。彼は自分の気持ちを表現したり、誰かに自分のことを話したりするのが好きです。彼は常に人間と一緒にいたいと思っています。」
「今のビンクスを見ていると、数週間前まではほとんど動けなかったことが信じられません」とセリーヌさんが嬉しそうに話してくれました。
こうして独りぼっちで路上を彷徨い歩いていたビンクスは、優しい人達のおかげで新しい人生をスタートさせることができました。ビンクスはいつも大好きな人間に寄り添いながら、たくさんの愛情を返しているのです(*´ω｀*)
出典：Rescuechatonsmontreal／lovemeow
This post was published on 2024/08/22