もう家族に望まれていなかった猫。命を救ってくれた獣医さんに寄り添って、病院を手伝うことで感謝の気持ちを伝える

『バギー』という名前の15歳の老猫は、家族に「もう飼いたくない」と言われ、動物病院に連れて来られました。バギーはとても高齢でしたが年齢よりも健康で、獣医さん達に対してとても友好的でした。

獣医さん達がバギーの状況を知ると、バギーの命を終わらせることを拒否しました。獣医さん達はバギーが幸せな生活を送れるように、病院で引き取りたいと申し出ました。そんな獣医さん達のおかげで病院で過ごし始めたバギーは、その自信に満ちた愛らしい姿で全てのスタッフの心を次々ととりこにしました。

「病院に滞在している間、バギーはフロントデスクの受付係と一緒にいて、受付係の後をどこまでもついて回っていました」と保護施設『シャトンズ・オルフランズ・モントリオール』のセリーヌさんが言いました。

出典:comrescuemontreal

バギーは病院を訪れる患者とその家族を歓迎し、スタッフ達に寄り添ったり、心地良い音で喉を鳴らしたりしながら病院のスターになりました。バギーは自信満々でシッポを高く上げながら歩き回って、完璧なアシスタントのように行動し、みんなの顔を笑顔にしました。

「バギーはとっても優しい猫で、みんなにかまわれたいと思っています。そのため彼は誰にでもハグを許しました。」

バギーは元気でしたが、後ろ足が少し弱っていました。「バギーのレントゲン検査を行うと、全てが正常だと分かりました。彼は少しおじいちゃんのような歩き方をしていて、時々後ろ足が滑ることがあります。」

その後、保護施設に運ばれたバギーは、養育主さんの家で過ごし始めました。バギーは新しい環境にもすぐに慣れて、新しい生活を楽しみ始めました。

「バギーは猫と犬の両方の性格を持っていて、養育主さんの後をどこまでもついて行くのが好きです。彼は愛情を得られるチャンスを見逃さず、誰に対してもフレンドリーに接します。」

またバギーは心から人間のことを信頼していて、とても愛情深く、寛容な心の持ち主でした。

バギーはいつも養育主さんや家族の近くにいて、家の中でみんなの後を追いかけて、誰もひとりぼっちにさせないように気を配っていました。

「バギーは養育主さんと一緒に仕事場に行って、バスケットの中で横たわったり、高い場所から部屋の中を見渡したりしながら、養育主さんの全ての行動を観察しています。」

「バギーは年齢を重ねた猫ですが、心の中はまだ子猫のようです。彼はキャットニップのオモチャが大好きで、いつもオモチャに顔を擦りつけて、激しく喉を鳴らしています。」

バギーは時々前足を使ってご飯を器用に食べて、誰かの気を引きたい時は小さな声で話しかけます。

そんな愛らしいバギーは、窓辺でお気に入りの日光浴スポットを見つけました。そこでは窓の外の小さな生き物や近所の人達、そして太陽が変化していく様子を眺めることができました。

またバギーは養育主さんの家で猫の友達をたくさん作り、特に年上の猫達と一緒に過ごすことが多くなりました。

「バギーは年上の猫達の後を追いかけて、様々なことを一緒に行なっています。彼はみんなに愛されたいと思っていて、みんなと過ごす時間を楽しんでいます。」

いくつかのオモチャや暖かい日差し、そして素敵な仲間のおかげでバギーは世界で最も幸せな猫のひとりになりました。「バギーは本当に優しい猫で、注目されるのが大好きで、撫でるとすぐに喉を鳴らし始めます」とセリーヌさんが嬉しそうに話してくれました。

こうして優しい獣医さん達のおかげで第二の人生を始めたバギーは、新しい生活の中で大きな幸せを見つけることができました。きっとバギーの元には素敵な里親さんが現れて、最期を迎える瞬間まで愛情に満ちた毎日を送っていくことでしょう。
出典:comrescuemontreallovemeow

This post was published on 2024/08/13