炎天下の中、野外に放置されてしまった猫。信頼の仕方を知らなかった猫は、実は驚くほど優しくて愛情深い猫だと判明する

ある日、猫の『サニー』が保護施設『クリフトン・アニマル・シェルター』のスタッフ達によって保護されました。サニーは保護施設が開く数時間前に、施設の玄関の外にケージに入った状態で放置されてしまいました。

スタッフ達は炎天下の中にいたサニーの姿に驚いて、急いで施設の中へと連れて行きました。「サニーはひどく心が傷ついた状態で私達のところにやって来ました。最初の頃の彼は私達のことを全く信用していませんでした」と保護施設のスタッフが言いました。

サニーはこの日起こった様々な出来事に戸惑って、誰にも自分の身体を触らせようとせず、ずっと施設のケージの中でうずくまっていました。

サニーは非常に怖がっていましたが、心の中には誰かに愛されたいという気持ちが隠されていました。スタッフ達はサニーの瞳の奥の輝きを見て、サニーを助けることが自分達の使命だと感じました。「サニーがより良い人生を送れるように、私達は彼の生活に変化をもたらし、私達のことを信頼してもらえるようにすることを心に誓いました。」

スタッフ達がサニーの好きな食べ物を見つけると、すぐにサニーの信頼を得るために動き始めました。「サニーは舐めやすい猫のオヤツと新鮮な鶏肉が大好きなことが分かりました。彼の好物を食べさせることで、彼の心の壁を下げることができました。」

スタッフ達の数ヶ月間のたゆまぬ努力で、サニーはスタッフ達に瞬きをするようになって、身体を撫でることを許し、お腹を見せるようになりました。サニーはスタッフ達が悪い人間ではないことを知った瞬間から、ゆっくりと自分の殻を破って心を開いていったのです。

「私達はサニーと一緒に長い時間を過ごし、全ての人が彼を裏切るわけではないことを伝えました。」

社会化を始めてから約5ヶ月後にサニーは新たな節目を迎えました。サニーは思い切って抱きしめてもらうことに決めたようで、一人のスタッフの膝の上に乗って、アゴを撫でてもらうために寄りかかりました。

「私達はサニーの進歩をとても嬉しく思っています。彼は抱っこを受け入れて、膝の上で過ごすようになりました。」

そして今年の初め、サニーは新たな行動でスタッフ達を驚かせました。サニーはその日初めてゴロゴロと喉を鳴らし始めたのです。自信が持てるようになったサニーは、自分の周りの世界を探索するようになって、遊び心と冒険心が一気に表に現れました。

サニーは様々なオモチャに夢中になって、新たな熱意でオモチャに飛びかかったり追いかけたりするようになりました。「サニーは再び子猫に戻るチャンスを得ました。私達は彼の変化に心から喜びを感じています。」

オモチャへの興味がさらに増してくると、スタッフ達はサニーに新しい娯楽を紹介しました。サニーはモニターに映ったビデオやゲームに夢中になって、まるで仕事をしているかのようにコンピュータに手を伸ばすこともありました。

そして、サニーが保護施設に来てから1年以上が経ちました。サニーはもうかつての臆病な猫ではなく、フミフミが大好きで、いつも幸せそうにゴロゴロと喉を鳴らす、とっても甘えん坊で愛情深い猫へと生まれ変わったのです。

「サニーは抱っこされるのが本当に好きです。彼は毎回コアラのようにしがみついて、膝の上に座ったり、身体の上で横になったりしています。」

「サニーは高いところから周りの景色を眺めるのも好きです。また彼のゴロゴロ音はとっても心地良くて、聞く人全ての心を一瞬でとりこにします。」

「サニーは現在、保護施設で生涯の家族との出会いを待っていて、訪問者に注目されたいと思っています。きっと彼はすぐに素敵な家族に出会うことでしょう。」

「サニーは厳しい試練を乗り越えて、ここまで来ることができました。彼の不屈の精神は、その魂のこもった瞳を通して強く輝いています。彼はみんなの助けを借りながら、とっても甘えん坊で人間好きの猫へと生まれ変わりました」と保護施設のスタッフが嬉しそうに話してくれました。

こうして炎天下の中に放置されていたサニーは、優しい人達のおかげで人間のことが信頼できるようになりました。きっとサニーの前には素敵な家族が現れて、安全な家の中でいつまでも幸せいっぱいの毎日を送っていくことでしょう。
出典:cliftoncatslovemeow

This post was published on 2024/08/12