ある日、ロサンゼルスの自動車販売店の近くに1匹の野良猫が姿を現しました。それから数週間後、販売店の従業員達はタイヤの中で生まれた子猫達の姿を発見しました。
母猫は人間のことをあまり信頼しておらず、誰も子猫達に近づかせようとはしませんでした。母猫はいつもたくさんの愛情を注ぎながら、子猫達を大切に育てていました。
しかしある日突然、母猫が姿を消してしまいました。何日も母猫の姿を見なかった従業員達は子猫達のことが心配になって、動物に詳しい人に助けを求めることにしました。
販売店のお客さんの中に地元の動物病院で働いているマギーさんがいました。従業員達は必死に鳴き続ける子猫達を助けるために、マギーさんに連絡をしました。
連絡を受けたマギーさんはすぐに子猫達を迎えに来て、地元の動物保護コミュニティーの助けを借りながら、経験豊富な養育ボランティアのアシュリーさんを見つけました。
「子猫達はみんな体調が悪い状態でした。マギーさんは一番危険だった子猫をシャツの中に入れて、温め続けていました」とアシュリーさんが言いました。
アシュリーさんはその日の夜、子猫達を自宅に連れて帰ると汚れた身体を綺麗にして、チューブを使ってご飯を食べさせ始めました。
幼い子猫達は救助までの2〜3日の間、何も食べ物を食べていませんでした。「私は子猫達の胃が新しい食べ物で混乱しないように、最初の夜は少しずつ2時間おきにご飯を食べさせました。」
それは大変なことでしたが、そのおかげで子猫達は徐々に体重を増やし始めました。
保護された6匹のうちの2匹は、他の兄弟よりも随分と小さな身体をしていました。そのためアシュリーさんは数日間、少し多めのご飯を2匹に与え続けました。
保護から3日目の朝、アシュリーさんは子猫達の鳴き声で目を覚ましました。子猫達は随分と元気を取り戻し、大きな声でご飯を要求してくるようになりました。
「最初の頃の子猫達は非常に体重が不足していました。もし救助されるのがもう少し遅かったら、命を落としていたかもしれません。」
6匹の子猫達を人工哺乳で育てるのは大変なことですが、アシュリーさんの献身的な看護のおかげで全ての子猫が順調に育っていきました。
その後もすくすくと成長を続けた子猫達は、保護から1週間で体重を2倍に増やしました。完全に元気を取り戻した子猫達は、いつも元気いっぱいに遊び回っているそうです。
また、子猫達の中で一番小さかった子猫も無事に兄弟のサイズに追いつくことができました。
「子猫達はタイヤの中で生まれたため、全員にタイヤの名前がつけられました。『ダンロップ』『クーパー』『ファルケン』『トーヨー』『ピレリ』『ミシュラン』と名付けられた子猫達は、いつもエネルギーに満ち溢れています」とアシュリーさんが話してくれました。
その後、アシュリーさんの元で十分に成長した子猫達は、それぞれの里親さんの家へと旅立って行きました。子猫達は新しい環境にもすぐに慣れて、毎日を幸せいっぱいに過ごしているそうです(*´ω`*)
出典:bruceandfoxfosters/lovemeow
This post was published on 2024/08/02