家の中に引っ越す決心をした猫が、窓によじ登って猛アピールしてきた! 保護すると最高に甘い猫だと分かりました (*´ェ`*)

保護施設『セービング・スティーヴィー』で養育ボランティアをしているクレアさんは、近所に住む地域猫達の世話も行っています。そんなクレアさんは数年前、自宅の玄関先に見たことのない猫がいることに気づきました。

とても臆病だった茶白の猫は、食べ物を探してクレアさんの家の庭に迷い込んできました。猫は人間のことをとても警戒していましたが、空腹のため何度も家の庭に戻ってきました。猫は人間と一定の距離を保っていて、クレアさんが近づこうとすると、いつも逃げていってしまいました。

クレアさんは猫の信頼を得るために毎日世話を続けました。最初の頃のクレアさんは猫が女の子だと思い込んでいたため、猫に『フィービー』と名付けて、その名前が定着しました。

出典:savingstevie

時間が経つにつれて、フィービーは少しずつクレアさんのそばで過ごすことに慣れていきました。フィービーは日を追うごとに自信をつけていって、クレアさんとの距離が確実に縮まっていきました。「フィービーが私に興味を持っているのは分かりましたが、なかなか身体を撫でさせてくれませんでした」とクレアさんが言いました。

「私はフィービーにご飯を与え続けました。そしてついに彼は、ご飯を食べている時に少しだけ身体を触らせてくれるようになりました。」

それからしばらく経ったある日のこと、クレアさんは外から聞こえてくる猫の鳴き声に気づき、フィービーが窓の外から家の中を覗いている姿を目にしました。するとクレアさんの存在に気づいたフィービーが、クレアさんの気を引くために網戸をよじ登り始めました。

これまでの2年間でクレアさんとの信頼関係を築いたフィービーは、ついに家猫になることを決意したのです。

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保護施設の協力を得たクレアさんは、フィービーを家の中に迎え入れると、フィービーが新しい環境に慣れるまで静かな部屋で過ごさせることにしました。クレアさんのおかげで室内生活を始めることができたフィービーは、さっそく部屋の中を一通り探索すると、顔をあちこちに擦りつけて、クレアさんのところにやって来ました。そして、愛情を求めて大きな音でゴロゴロと喉を鳴らし始めました。

室内生活を始めてから2週間も経たないうちに、フィービーは自分の殻を完全に破って甘えん坊な猫へと生まれ変わりました。

「フィービーは今まで出会った猫の中で一番甘くて抱き心地が良く、まるでマジックテープのようにくっついてきます。私は普段在宅勤務をしていますが、彼はいつも私の膝の上に座ったり、私の顔をジッと見つめたり、頭突きをしたりしてきます。」

「フィービーは抱きしめられたり、人間の身体の上で横たわったりするのが大好きですが、時々遊びたい気持ちが溢れ出して、ボールを追いかけたりオモチャを投げたりしています。」

フィービーはあの日、路上での生活に別れを告げて、二度と振り返らないことを決心しました。フィービーはクレアさんや家族がやること全てに興味津々で、いつもみんなの気を引いて、温かい愛情に浸っているのです。

フィービーはクレアさんが仕事をしている最中に膝の上に座り、会議に出席して、仕事の手助けをしています。そんなお手伝い好きのフィービーは、いつの間にかクレアさんの仕事のパートナーになっていました。

とっても甘えん坊なフィービーは常に家族からの愛情を切望していて、家族の胸に身体を投げ出したり、ギュッと抱きついたりしながら、野外で過ごした歳月を埋め合わせようとしているのです。

そして昨日、何ヶ月もクレアさんの家で過ごしたフィービーは、ついに生涯の家へと旅立っていきました。フィービーはいつまでも王様のように暮らすことのできる、完璧な家を見つけることができたのです。

新しい家に着いてから数時間後に落ち着いたフィービーは、新しいお母さんに近づいて撫でてもらうと、お母さんの後をついて回るようになりました。そして、ふたりの絆はすぐに深まりました。

「新しいお母さんがその日の夜にベッドに入ると、フィービーがお母さんの身体の上に倒れ込みました。」

「フィービーとの別れは私が養育主として過ごした時間の中で最も辛く、最も幸せなものになりました。彼はこれからもずっと新しいお母さんに笑いと癒しを届け続け、お母さんと一緒にたくさんの思い出を作っていくことでしょう」とクレアさんが話してくれました。

こうしてクレアさんのおかげで安全な室内生活を始めることができたフィービーは、生涯の家へと旅立っていきました。フィービーはこれからもたくさんの愛情を感じながら、いつまでも幸せいっぱいの毎日を送っていくことでしょう。
出典:savingstevielovemeow

This post was published on 2024/07/03