食べ物を求めて近所の家々を彷徨い歩いていた猫。安全な家で愛情いっぱいに抱きしめられた瞬間に世界が大きく変わる

ある日、家族が不幸な状況に陥った後、毛の長いキジトラ猫が家を失いました。自力で生きていかなければならなくなった猫は、食べ物と安全な場所を求めて、近所の家々の庭を彷徨うようになりました。

親切な住人達は猫に食べ物を与え始め、世話をするようになりました。その中の一人で、新しい猫を受け入れようとしない2匹の猫を飼っているニコラさんは、彷徨い歩く猫が安全に過ごすことができ、空腹で苦しまないように全力を尽くしました。

「私は猫の姿に心を揺さぶられました。彼は食べ物が欲しかっただけでなく、安全で温かい家も探していました」とニコラさんがSNSに投稿しました。

出典:thestraycatclub

猫は近所の家の庭に留まって、ドアが開くのを待っていました。そして切望するような視線で、食べ物と愛情を求めて住人達に懇願しました。

住人達は猫に安全な家を見つけてあげたいと思い、地元の保護団体『ザ・ストレイ・キャット・クラブ』に助けを求めました。その後すぐに保護団体のスタッフ達が現場に駆けつけて、保護した猫を養育ボランティアの家に連れて行きました。

そこで『ユーリ』と名付けられた猫は、優しい人達のおかげでついに安全な暮らしを送れるようになり、野外での生活を終わらせることができました。

推定年齢が約3歳のユーリは疲れ切った顔をしていて、その身体にはこれまで厳しい寒さに耐えてきた痕跡が見られました。獣医さんに診察してもらったところ、ユーリの歯はいくつも折れていて、かなりの痛みを感じていることが分かりました。

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獣医さん達のたゆまぬ努力とみんなの支援のおかげで、ユーリは切実に必要としていた歯科治療を受けることができました。悪くなっていた歯を抜いたユーリはすぐに元気を取り戻して、まるで生まれ変わったかのような気分になりました。

ユーリは新しい家での生活に慣れると、ようやく自分が安全だと分かったようで、リラックスしながら椅子の下で横になりました。

そしてユーリは自然と身体を撫でさせてくれるようになり、養育主さんがアゴの下を撫でると喉を鳴らすようになりました。その姿はまるで失われた時間を取り戻そうとしているかのようで、ユーリは目を閉じながら養育主さんの腕の中でとろけました。

「ユーリは歯の治療から順調に回復していきました。彼は優しくて愛情深い猫で、たくさん甘えて注目されることを楽しんでいます」と保護団体のスタッフが言いました。

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「ユーリは抱っこされるのが大好きですが、昼寝やリラックスするためのひとりの時間も大切にしていました。」

やがてユーリは寝室のベッドの上が気に入って、掛け布団の上で寝そべって、のんびりとしたポーズを見せてくれるようになりました。また窓辺で暖かい日差しを浴びながら、窓の外の小さな生き物や近所の人達を観察するようになりました。

ユーリは養育主さんのことが大好きで、チャンスが訪れるたびに膝の上でくつろいで、仲の良い猫の友達と一緒に穏やかな時間を過ごしているそうです。

再び室内での生活が始まった時からユーリの世界は輝き始めました。今のユーリは養育主さんや家族と一緒にソファーの上で寝そべって、テレビを見ながら眠りに落ちていくそうです。

ユーリは窓辺で庭を眺めたり、日常のささやかな楽しみを味わうことが大好きです。ユーリは完全に室内生活に満足していて、生涯の家での暮らしをスタートさせるための準備が整っているのです。

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こうして近所の家々の庭を彷徨っていたユーリは、安全な家の中で生活することができるようになりました。ユーリは愛情いっぱいに抱きしめられた瞬間から、自分の世界が大きく変わったのです。
出典:thestraycatclublovemeow

This post was published on 2024/07/05