ある日、猫の『バレンティノ』は先の見えない状態の中で、エレインさんと運命の出会いを果たしました。
ふたりの出会いを詳しく知りたい方は『長い間、誰からも触れられなかった猫。抱きしめてくれた女性に、精一杯の愛情を返す姿に思わず胸が熱くなる』をご覧ください。
バレンティノは感染症のために目が開かず、ずっと暗闇の中にいました。またバレンティノは重い病気を患っていて、ひどい姿になっていたのです。そのためエレインさんが現れるまで、誰もバレンティノに触れることができませんでした。
2月上旬に保護されたバレンティノは、疥癬(かいせん。ヒゼンダニの寄生による皮膚感染症)に苦しんでいました。当時のバレンティノはほとんど身体を動かすことができませんでした。
そんな中、エレインさんがケージの前に現れたのです。
バレンティノは小さな声を出して、エレインさんに手を伸ばしました。
精一杯の力で愛情を求めてきたバレンティノを、エレインさんは力強く抱きしめました。そして、エレインさんはバレンティノを再び元気な姿に戻すことを誓ったのです。
その後、エレインさんは保護団体『Leave No Pets Behind』の創始者のトビー・ウィンスキーさんと連絡をとりました。トビーさんは電話越しに聞こえてくる小さな叫び声を聞いて、バレンティノの命を助けることを決めたそうです。
回復までにはかなりの時間がかかりましたが、バレンティノは毎日小さな変化を見せてくれました。その姿を見た周りの人達は、大きな喜びを感じたそうです。
バレンティノが回復するに連れて、病気で隠されていた個性が輝き始めました。バレンティノはとてもお喋り好きになり、治療を受けている間はいつも、「ありがとう」と言っているかのように嬉しそうに話しかけてきました。
バレンティノは生きていることに喜びを感じていました。そして、自分を愛してくれる人達全てに、感謝の気持ちを伝えようとしていたのです。
その後もバレンティノは出されたご飯を全て食べて、日に日に力強くなっていきました。
そして、4ヵ月後。
バレンティノは完全に生まれ変わりました!
すっかり元気を取り戻したバレンティノは、養育ボランティアの女性の家で育てられることになりました。バレンティノはすぐに女性のことが好きになって、片時も女性のそばから離れられなくなったそうです。
そして、バレンティノはついに生涯の家を見つけました。その日の朝、バレンティノは飼い主さんを甘いモーニングコールで起こしました。
バレンティノの飼い主さんになったのは、養育してくれた女性でした。バレンティノと一緒の時間を過ごした女性とその家族は、甘えん坊のバレンティノを完全に手放せなくなってしまったのです。
「ケージの中で苦しんでいたバレンティノは優しい人達のおかげで長い旅を終えて、温かい愛情で満たされました。ここまで来れたのは、まさに奇跡としか言いようがありません」とトビーさんが話してくれました。
それは本当に信じられないほどの旅でした。
辛い時期をみんなの力で乗り越えたバレンティノは、生きていることが嬉しくて、毎日大好きな家族に幸せいっぱいのハグをしているそうです。
こうしてエレインさんと運命の出会いを果たしたバレンティノは、本来の姿を取り戻すことができました。幸せそうなバレンティノの姿に思わず胸が熱くなりますね(*´ェ`*)
出典:LNPB0611/lovemeow
This post was published on 2024/06/20