ある日、保護施設『パピー・キティー・ニューヨークシティー』の元に、ゴミが散乱したアパートの一室に置き去りにされた猫についての電話が入り、スタッフ達はすぐに行動を起こしました。
その後、現場に到着したスタッフ達でしたが、なかなか猫の姿を見つけることができませんでした。猫は台所の流し台の戸棚の中に身を隠していたのです。猫は恐怖と混乱でうずくまっていて、戸棚のドアが開くと悲痛な声を上げました。
スタッフ達は優しい言葉を掛けて猫を誘い出すと、すぐに猫の優しくて穏やかな性格に気づきました。
スタッフ達に励まされて戸棚から出てきた猫は、まるで家族を探すかのように部屋中を歩き回りました。そして窓枠に前足を掛けるとつま先立ちになって、見知った顔を求めて窓の外に向かって鳴き始めました。
「飼い主が引っ越した時、猫はアパートに取り残されてしまいました。彼の鳴き声から悲痛な思いが伝わってきました」と保護施設の創設者のミーガンさんが言いました。
家族がいなくなったことに気づいた猫は、悲しげな声でスタッフ達に助けを求めました。
『レオナルド』と名付けられた猫は、保護施設に運ばれている最中のキャリーの中で徐々に落ち着いていきました。するとレオナルドは会う人全てを魅了して、熱心に気を引くようになり、本来のフレンドリーな性格が現れてきました。
そんなレオナルドをミーガンさんが保護施設で迎えると、レオナルドは喉を鳴らしながらミーガンさんに愛情いっぱいの頭突きをしました。
愛情に飢えていたレオナルドはミーガンさんに身体を擦り付けて、優しく撫でられるたびに全身で愛情を吸収しました。「置き去りにされてしまったにもかかわらず、レオナルドは優しさと愛情深さを失ってはいませんでした。」
レオナルドが動物病院に行くと、獣医さん達の愛情に浸りながら素直に診察を受けました。そして健康診断で問題がないことが分かると、新たな人生をスタートさせるための一歩を踏み出したのです。
救出された数日後、里親募集のフロアに移動したレオナルドは、訪問者の印象に残ることを決意しているようでした。
レオナルドは横になって前足を伸ばすと、頭を撫でてもらうために訪問者を誘いました。そして無事に撫でてもらうとシッポをピクピクと動かしながら喜んで、目を閉じながらナデナデを堪能しました。
レオナルドはいつでも自分のことを大切にしてくれる家族と共に新たな旅に出る準備ができていました。そんなレオナルドが完璧な相性の家族と出会うまでには、それほど時間はかかりませんでした。
里親募集のフロアにいる間、レオナルドはいつもみんなの気を引いて、出来る限り多くの人に注目してもらおうとしていました。レオナルドは常に子猫のように甘やかされたいと思っていて、撫でられるとすぐにとろけました。
またレオナルドは訪問者を鼻キスで迎えると、最高に甘い声で話し掛けて、訪問者の手に顔をうずめて、みんなのことを喜ばせました。
するとその姿をSNSで見た家族がレオナルドに夢中になって、保護施設に会いに来ました。そしてすぐにレオナルドと家族は完全に結ばれたのです。
その日、レオナルドはついに生涯の家族に出会って、新しい人生をスタートさせました。
レオナルドは優しい心の持ち主で、心の中は子猫のままです。レオナルドは一度置き去りにされたにもかかわらず、信じられないほどの愛情に溢れているのです。
こうして優しい人達のおかげで新しい毎日を歩み始めたレオナルドは、無事に生涯の家に辿り着くことができました。現在、レオナルドは夢の家族と共に最高の暮らしを送っていて、いつもたっぷりと甘やかされながら幸せいっぱいの毎日を送っているのです。
出典:puppykittynycity/lovemeow
This post was published on 2024/06/16