今から5ヶ月前、野良猫のコロニーで暮らしていた黒白猫が保護団体『ザ・ストレイ・キャット・クラブ』のスタッフによって保護されて、新しい生活を始めました。
猫はずっと野外で雨風や他の動物達との戦いに耐えながら、必死に命を繋いできました。猫は感染症を患っていて、身体には戦いの傷がありました。
猫は食べ物を求めて捕獲器の中に入り、路上での生活に別れを告げました。保護された直後の猫は非常に混乱していて、心配そうな目で捕獲器の中を見回していました。
その後、獣医さんの診察を受けた猫は養育主さんの家に運ばれて、そこで『ボブル・ハット』と名付けられました。「ボブルは日を追うごとに人間に慣れていって、徐々に自信をつけていき、家の中が安全だと感じるようになりました」と保護団体のスタッフが言いました。
「ボブルはこれまでずっと野外で自分の身を守りながら暮らしてきて、生き残るためにゴミ箱を漁り、最後は数匹の野良猫達と一緒に保護されました。室内生活を始めた彼は全てのことが初めてでしたが、すぐに快適な暮らしを受け入れました。」
するとボブルの本来の性格が表に出てきて、非常に優しい心の持ち主だということが判明しました。
養育主さんと交流を始めてから2ヶ月後、ボブルはトイレの使い方をマスターし、人間と一緒にいることにも慣れました。ボブルはオモチャで遊び始め、快適な冷暖房機の隣で居眠りをして、たくさんのナデナデを要求するようになりました。
「ボブルは保護された時は感染症を患っていて、FIV(猫免疫不全ウイルス感染症)で陽性反応が出ました。彼は慢性的な疾患を持っていて、特にストレスが多い時期には目薬などによるケアが必要になる可能性があります。」
そんな状態にもかかわらず、ボブルは毎日を元気に過ごしていて、いつも好奇心の赴くままに家の中を隅々までチェックしています。そして嬉しそうに絨毯の上に腰を下ろして、羽根のオモチャを捕まえようとしたりしているそうです。
またボブルはダンボール箱で作られた小さな猫ハウスが気に入ったようで、いつもその中で幸せそうに昼寝をしているそうです。
ボブルは家の中での生活に安らぎと満足感を見出しました。家の中は野外とは全く異なる世界で、もう食べ物や避難場所を探して彷徨い歩く必要はないのです。
ボブルは養育主さんのおかげで人間のことを信頼し、まるで手を繋いでいるかのように養育主さんの手に前足を絡ませていることがよくあります。
ボブルは家の至るところで養育主さんや家族の後を追いかけて、常にみんなの行動を監視しています。また心地よいゴロゴロ音を響かせて、家族の心を毎日癒しているそうです。
今ではすっかり家猫になったボブルは、家族に甘やかされることが大好きです。ボブルは温かい膝の上で撫でてもらうのが好きで、室内で生活ができることに大きな喜びを感じているのです。
ボブルは家の中で一瞬一瞬を楽しんでいて、嬉しそうに寝転がって、たくさんの愛情を求めてきます。ボブルは優しい養育主さんの元で数ヶ月間を過ごし、ついに生涯の家に旅立つ準備を整えました。
「ボブルは本当に愛らしい猫で、全てのスタッフが彼のことを愛しています。彼との別れは寂しいですが、きっと完璧な家が見つかることでしょう」と保護団体のスタッフが話してくれました。
こうして路上で命を繋いできたボブルは安全な家の中で花を咲かせ、愛らしい個性を輝かせました。今のボブルの顔はいつも喜びに満ちていて、周りの人達の心に癒しと笑顔を届け続けているのです。
出典:straycatclubuk/lovemeow
This post was published on 2024/05/30