ひとりで保護された子猫のことを常に気に掛けている猫。ベビーサークルの中に飛び込み続け、子猫の心を幸せにする

今年の初め、病気で目が開かなくなっている迷子の子猫が発見されました。子猫を見つけた人達はすぐに地元の保護施設『コミュニティ・キャット・クラブ』に連絡をして、子猫を助けてもらうことはできないかと尋ねました。

「私達は子猫の話を聞いてすぐに治療が必要だと感じ、『Yes』と答えました。子猫の推定年齢は生後約4ヶ月でしたが、体重は1.1kgほどしかありませんでした」と保護施設のサラ・シャープさんが言いました。

子猫は非常に体重が不足していて、目が見えず、呼吸も正常ではありませんでした。子猫は少しでも安心したくて、サラさんにしがみついてきたそうです。

出典:communitycatclub

それから数日間の治療と世話で、子猫は少し元気を取り戻して歩き回るようになりました。子猫は綺麗になった顔をサラさんに擦りつけて、嬉しそうに喉を鳴らし始めました。

「子猫は重度の上気道感染症と闘っていました。またノミに苦しんでいて、痩せ細っていて、貧血に陥っていました。子猫はとてもひどい状態でしたが、安全な場所に来られたことに安心しているようでした。もし子猫があの時保護されていなかったら、長くは生きられなかったことでしょう。」

『マッチャ』と名付けられた子猫に専任の獣医チームとボランティアがついて、マッチャのあらゆるニーズに応えて、適切なケアを続けました。そんな優しい人達のおかげで2ヶ月後には元気を取り戻したマッチャは、好奇心の赴くままに走り回るようになったのです。

マッチャは身体が回復するにつれて、楽しいことが大好きな性格が表に出てきました。マッチャのお茶目な行動は周りの人達に笑顔をもたらし、その可愛い性格がみんなの心を溶かしました。

「マッチャはとても甘く、いつもフレンドリーに喉を鳴らしたり、無邪気に飛び跳ねたりしています。彼女の好奇心には限界がなく、部屋の隅々まで探索するのが大好きです。」

ちょうどその頃、病弱なハチワレ子猫が野外で独りぼっちになっていたところを発見されました。子猫のことを知ったサラさんはすぐに助けに向かって、子猫が健康な状態を取り戻すまで自宅でケアを続けました。

『フロイド』と名付けられた子猫はサラさんの家で数日間過ごすと、体重が1ポンド(約453g)に達しました。さらに1週間が経過すると、健康な状態を取り戻すことができました。「フロイドは食べることが大好きで、遊ぶことが大好きで、抱きしめられることが大好きです。」

一方、フロイドよりも先に保護されていたマッチャは、そのフレンドリーな性格で他の猫や犬と非常に仲良くなっていました。そんなマッチャがフロイドの声を聞くとすぐに耳を立てて、フロイドのことを探し始めました。

その後、ベビーサークルの中にいるフロイドを見つけたマッチャは、新しい友達と遊ぶためにコッソリとベビーサークルに侵入しました。「それはまさに一目惚れでした。その日以降、マッチャはフロイドと遊んだり、フロイドを抱きしめたりするために、ベビーサークルの中に飛び込み続けています。」

約4ヶ月年上のマッチャは常にフロイドのことを気に掛けています。「ふたりの身体の大きさはかなり違うかもしれませんが、ふたりは本当に強い友情で結ばれています。」

「ふたりは一緒に走り回ったり、お互いのことを追いかけ合ったり、様々なオモチャで遊んだりするのが大好きです。そして、いっぱい遊んだ後のハグの時間も大好きです」とサラさんが嬉しそうに話してくれました。

ふたりは現在、お互いになくてはならない存在になっていて、サラさん達はふたりを一緒に引き取ってくれる里親さんを見つけることに決めているそうです。

こうして別々の場所で保護されて元気を取り戻した子猫達は、お互いの愛情に幸せを感じ、完全に離れられない存在になりました。ふたりはいつも一緒に冒険を楽しんでいて、幸せいっぱいの毎日を送っているのです。
出典:communitycatclublovemeow

This post was published on 2024/05/07