今から数週間前、保護施設『リトル・ワンダラーズ・ニューヨークシティー』は、1匹の野良猫が地下室の穴の中に隠れているという連絡を受けました。電話を掛けてきた人は猫のことをとても心配していて、養育主さんの家で世話をしてもらいたいと思っていました。
連絡を受けたスタッフ達が現場に急行すると、穴の中に隠れている猫の姿を発見しました。そんな猫にスタッフ達が優しく声を掛けると、穴の中から顔を出しました。
優しい言葉と美味しそうなオヤツの匂いに反応した猫は、壁の中から出てきてオヤツを食べると、スタッフ達に愛情を求め始めました。
スタッフ達は大人しくしている猫をキャリーに入れると、地元の動物病院へと向かいました。猫の推定年齢は約2歳で、長い間野良猫として暮らしていたことが分かりました。
スタッフ達によって『ダーラ』と名付けられた猫は、避妊手術と十分な検査を受けて、養育主さんの家に向かいました。そしてダーラは安全な家の中で新しい生活をスタートさせたのです。
「ダーラは陽気な性格で、とても甘い猫です。動物病院で診察を終わらせてから家に着くまでの間、彼女はキャリーの中から私達の手を握ってきました」とスタッフが言いました。
ダーラを家で迎えた養育ボランティアのジャクリーンさんは、ダーラのために快適なスペースを用意しました。
ジャクリーンさんはダーラが回復中に孤独を感じないように、心拍音のする猫のヌイグルミをプレゼントしました。するとダーラはすぐにヌイグルミの横に腰を下ろして、喉を鳴らしながらフミフミし始めました。
「ダーラはその日以降、1日に何度もヌイグルミの隣でフミフミするようになりました」とジャクリーンさんが言いました。
愛情いっぱいの家で数日間過ごしたダーラは、すっかりハグ好きの猫になりました。ダーラは常に人間との交流を望んでいて、いつでもハグをされる準備ができているのです。
「ダーラはとても人懐っこい性格で、かまってもらうとすぐに喉を鳴らし始めます。彼女は頭やアゴを撫でてもらうのが大好きで、注意を引きたい時は躊躇することなく話し掛けてきます。また私と一緒にソファーに座ってテレビを見るのも好きです。」
少し前まで路上を彷徨い歩いていたダーラですが、今は安全で快適な家で暮らせることに興奮しています。ダーラはいつも嬉しそうにしていて、大きな喉のゴロゴロ音で部屋中を満たしているのです。
ダーラはいつもお気に入りのヌイグルミの鼓動に合わせてフミフミを楽しんでいます。またダーラは自分の要求に応えてくれる人が近くにいてくれることに、心から幸せを感じているのです。
「ダーラはよく私の腕に前脚を掛けながら眠りにつきます。彼女は本当にフミフミが大好きで、その愛らしい姿に私の心はいつも温められています」とジャクリーンさんが嬉しそうに話してくれました。
ダーラは注目の的になるのが好きで、常に人間の愛情を求めています。きっとダーラはこれから出会う里親さんの元でも、幸せいっぱいの毎日を送っていくことでしょう(*´ω`*)
出典:littlewanderersnyc/lovemeow
This post was published on 2024/05/06