今から2週間前、タラさんとスティーブさんが猫を引き取るために保護施設に向かいました。まだこの時のふたりはお互いに、これからの自分達に何が起こるのかを全く知りませんでした。
夫婦は7ヶ月前に18歳のキジトラ猫の『ジャクソン』を亡くし、その日から深い悲しみに暮れていました。以前、笑いや癒しで満ちていた家の中は大きく変わり、夫婦はいつも悲痛な思いで家に帰宅していました。
「再び猫を迎えるための心の準備がいつ整うかは分かりませんでしたが、いつかそうなることは分かっていました。また、困っている猫に家を与えることは、きっと亡くなったジャクソンも喜んでくれることでしょう」とタラさんが言いました。
そしてクリスマスの後、夫婦は保護施設『エクスプロイツ・バレー・SPCA』のSNSで『シャドー』という名前のキジトラ猫の投稿を偶然発見しました。「私達はすぐにシャドーが私達の猫だと感じました。彼の姿は私達にジャクソンのことを思い出させました。」
里親申請を出してから数日後、保護施設からシャドーとの面会のための電話がかかってきました。興奮した夫婦はすぐにキャリーや必需品、食べ物など、全てのものを準備しました。そして2匹の猫を家族に迎えるのも良いかもしれないと話しながら、車で保護施設へと向かいました。
夫婦は保護施設が開く45分前に到着しました。その後、施設に入ったタラさんは何とか興奮を隠そうとしましたが、シャドーのことを考えると冷静ではいられませんでした。
「シャドーの姿を見てすぐに私達が感じていた気持ちが間違いではなかったことが分かりました。その後、私達がシャドーを抱き抱えると、彼も私達と一緒に行きたいと思っていることが分かりました。」
そして夫婦がシャドーを里子に迎えることを決めた瞬間から、ふたりの計画は狂い始めました。
夫婦が2匹目の猫を迎えるかどうかを話していると、保護施設のサラさんがシャドーと同じ部屋にいた『ポコ』という名前の猫を見せてくれました。
タラさんがすぐにポコを抱き抱えると、ポコはタラさんのアゴの下で鼻を鳴らして、喉のゴロゴロスイッチをオンにしました。「ポコは私に身体を預けてピッタリと寄り添ってきました。私は彼の甘えん坊な姿に完全に心が溶けました。」
さらに夫婦は『ポニー』という名前の3匹目の猫に目が吸い寄せられました。ポニーは仲間外れにされたくなかったようで、夫婦に話しかけながら熱心に身体を擦りつけてきました。
夫婦が2匹目の猫を迎えるかどうかを考えている間に、3匹の猫が夫婦の心をとりこにしたのです。
夫婦がいくつかの選択肢の間を行ったり来たりしていると、猫達がこれまでで一番の「一緒に家に連れて行って」というパフォーマンスを披露しました。「もしかすると彼らは前日の夜にグループ会議を開いて、事前に全員で里子になるための方法を準備していたのかもしれません。」
夫婦が家を出発する時はシャドーだけを家族に迎えようと考えていましたが、いつの間にか予想外の方向へと向かっていって、結局3匹の猫を家族に迎えることに決めたのです。
家に到着するまでの5時間の間、車の中はとても穏やかな空気が流れていて、ポニーが時々嬉しそうに手をつないできました。それから2日間は慌ただしく時間が流れましたが、そのおかげで3匹が暮らすための十分な設備が整いました。また夫婦はシャドーを『チャープ』に、ポコを『フリン』に、ポニーを『リッグス』に改名しました。
チャープは保護施設に入るまで、あまり理想的ではない環境で育ってきたため、安全な環境と愛情深い両親からの特別な安心感を必要としていました。「チャープは毎日たくさんの愛情を求めてきて、私達と一緒に過ごす時間に喜びを感じています。」
またチャープは食いしん坊で、食事の時間になるといつも一番最初にやって来ます。チャープは食器棚が開く音が聞こえるとすぐにキッチンに姿を現して、大きな声でご飯の準備を急かしてくるそうです。
「フリンは撫でられるのが大好きで、身体を撫でてあげるとすぐに喉を鳴らし始めます。さらに彼は私達の肩と首の間に滑り込むのが大好きです。」
「リッグスはいつも落ち着いていて、チャープとフリンが自分よりも先にご飯を与えられるのを穏やかに見守っていて、自分の順番が回ってくるのを静かに待っています。」
「私達は彼らのことをとても愛しています。そして彼らと出会ったのは運命だったと心から感じています。」
「私達の気持ちは高揚していて、ようやく我が家が自分達の家だと感じられるようになりました。決してジャクソンの代わりはいませんが、彼が好きだった家が再び愛情と幸せで満たされたことに、きっと彼も喜んでいることでしょう」とタラさんが話してくれました。
これからも夫婦と猫達はお互いに愛情を注ぎ合いながら、幸せな毎日を送っていくことでしょう(*´ェ`*)
出典:BirdieWorld/lovemeow
This post was published on 2024/02/08