ある日、玄関先にいた住人の元に特徴的な模様の猫が近づいてきました。「食べ物を探して彷徨い歩いていた猫は、住人の姿を見つけるとすぐに向かってきました」と保護施設『コミュニティ・キャット・クラブ』の創設者のサラ・シャープさんが言いました。
猫はとてもお腹を空かせていて、全身の毛にツヤがありませんでした。住人は猫に家族がいるかもしれないと思い、近所の家を訪ねて回りましたが、結局飼い主さんを見つけることはできませんでした。
「住人は猫を保護して私達の施設に助けを求めてきました。猫は最初からとても優しくて社交的で、たくさんのお喋りでみんなの注目を集めようとしていました。」
とてもフレンドリーな性格の猫は、自分の要求に応えてくれる人達がいることに大きな喜びを感じていました。猫はマイクロチップを持っておらず、スタッフ達は猫がどこから来たのかを突き止めようと最善を尽くしましたが、結局猫を引き取りにくる人は現れませんでした。
猫は身体を獣医さんに診てもらい、全身を綺麗にして、たくさんのご飯を食べた後、スタッフ達に『ボウイ』と名付けられて養育主さんの家に向かいました。
長い一日を過ごして、様々な変化を経験したボウイは、最後は椅子の下でリラックスできる場所を見つけました。ボウイは新しい環境にすぐに順応して、完全に本来の自分を取り戻しました。
ボウイはとても魅力的な猫で、首に大きな蝶ネクタイの模様があります。「ボウイはとても人間好きで、いつもたくさんの愛情を求めています。どうやら彼はひとりで寝るのが嫌いなようです」と養育ボランティアのミシェルさんが言いました。
ミシェルさんと家族はすぐにボウイがどれだけ素晴らしい猫かに気づきました。ボウイは家の至るところで家族の後を追いかけて、仕事部屋で家族を監督し、ソファーの上で家族の隣で丸くなって、夜になるとベッドで家族に寄り添いながら眠りに落ちていきました。
「ボウイは大きくて美しくて威厳のある男の子で、素敵な蝶ネクタイをしています。またオモチャで遊ぶのが大好きで、気になるものを見つけるとフォーマルな雰囲気から一気に楽しい雰囲気に変わります。」
またボウイは先住犬にも怯えることなく、誰とでも快適に過ごすことができます。ボウイは甘やかされるのが大好きで、いつも家中を歩き回りながら、みんなのことを喜ばせているそうです。
ボウイはお話し好きの社交的な性格で、ゴロゴロと喉を鳴らすのが得意で、素晴らしいフミフミの才能を持っています。そのためボウイが嬉しい気持ちになった時は、いつも柔らかい毛布を幸せそうにこね始めるそうです。
約1ヶ月間の養育期間を経て、ボウイは自分を一生甘やかしてくれる生涯の家族を見つけるための準備を整えました。そして自分にピッタリの家族と出会うために、再び保護施設へと戻りました。
ボウイはそこで訪問者が来るたびに挨拶をして、一緒に遊ぼうとしました。
そして数日後、完璧な家族がボウイの前に現れました！
ボウイは猫好きの犬を飼っている家族に引き取られました。ボウイは現在、人間用の大きなベッドを自分のものにしていて、昼も夜もその上でくつろぎながら、家族や仲良くなった犬と一緒に楽しい時間を過ごしているそうです。
「まさにそれはボウイがずっと望んでいたものでした。彼の願いはただ、生涯の家族と一緒に寝心地の良いベッドの上でくつろぐことだけです」とミシェルさんが話してくれました。
こうして安息の地と食べ物を探して路上を彷徨い歩いていたボウイは、みんなのおかげで夢の家に辿り着くことができました。ボウイはこれからも大好きな家族に甘えながら、いつまでも幸せいっぱいの毎日を送っていくことでしょう(*´ω｀*)
出典：Community Cat Club／lovemeow
This post was published on 2024/01/08