マーケティング会社のオフィス猫として暮らしている『サー・ウィネス・ア・ロット』は、通行人のお金を盗むいう特別な才能を持っていて、みんなに『キャッシュニップ・キティ』と呼ばれています。他の猫はキャットニップやマタタビなどに興味を示しますが、ウィネスはお金に対する思い入れが非常に強い猫なのです。
会社のスタッフ達はウィネスが生後6ヶ月の時に地元の保護施設から引き取りました。「私達と一緒に暮らすまで、ウィネスには家がありませんでした」と会社の代表を務めるスチュアート・マクダニエルさんが言いました。
その後、ウィネスは会社のネズミ問題を素早く解決しました。それ以来、ウィネスは全てのネズミや小動物から会社を守り続けているそうです。ウィネスはこれからもずっと会社の大切なメンバーで、優れた管理者なのです。
「ウィネスはオフィスの全員と仲良しで、時々私達のキーボードの上を歩いています。さらにいくつかのメールまで送ってくれます。」
そんなある日のこと、スチュアートさんと彼のチームは、玄関ドアの近くに散らばった紙幣を発見しました。そして、それ以降もお金がどんどん増えていったのです。スチュアートさん達はお金がどこから来たのか分からなかったため、非常に困惑しました。
それはとても奇妙な出来事で、スチュアートさん達がどうしてこうなったかを試してみるまで、誰もそこにお金があることを理解できませんでした。
「私達が入っている建物は、街の中心部のエンターテイメント地区と呼ばれている場所にあります。そのため多くの歩行者がドアの前を行き来しています。」
「私達は通行人がウィネスと遊ぶために紙幣を使ったのではないかと思いました。そして、彼がそのお金を奪い取ったのではないかと考えました。」
その考えを検証するために、スチュアートさん達はドアの隙間に1ドル紙幣を挿入してみました。するとウィネスが慣れた手つきで紙幣をすぐに奪い取ったのです!
「私達は何度も試してみました。そしてウィネスはその度に、ドアの隙間から紙幣を掴み取りました。」
ウィネスの行動はこちら。
この実験でスチュアートさん達の疑問は解決しました。そして、スチュアートさん達はウィネスの才能を正当な理由で使うことを決めたのです。
スチュアートさん達は全ての通行人に見えるように、ドアに『警告文』を貼りました。そこにはこのように書かれていました。
「ウィネスは慈善の心を持ったハスラーです。彼はあなたのお金を強奪して、ホームレスのためのタルサ・デイ・センターに寄付します。『ドアのスロットに1ドルを滑らせてください。きっとあなたに大きな天の恵みが返ってくることでしょう。』」
「この場所で仕事をしていると、家のない人達がタルサ・デイ・センターのようなホームレスの人達のための施設に向かう姿をよく見かけます。その姿は私達の心をいつも大きく揺さぶります。」
「ホームレスの人達の多くがウィネスの前で足を止めて遊んでいきます。我らが私達を困らせるようなことはありません。ガラスを軽く叩いて、ウィネスに挨拶をするのが好きなのです。私達はそんな彼らのために、ウィネスのお金を寄付することに決めました。」
ウィネスがまだ小さかった時、ウィネスは保護施設で誰かが家族に迎えてくれるのを泣きながら待っていました。そのためウィネスの名前の意味は『とてもたくさん泣いている(ウィネス・ア・ロット)』です。そんなウィネスも現在はすっかり大人の猫になりました。
これまでにウィネスはタルサ・デイ・センターに何度も寄付を行いました。そして、ウィネスはそのことをとても誇りに思っているようです。
幼い頃に家を探していたウィネスは、自分の新しい人生の意味を知っています。ウィネスはその愛らしい姿で、自分に愛情を注いでくれた人達にたくさんの恩返しをしているのです。
こちらは奪った紙幣の上で嬉しそうに転がるウィネスの姿です。ウィネスは自分が一番好きなことをしながら、毎日を心から楽しんでいるのです。
楽しそうに過ごすウィネスの姿と、スチュアートさん達の優しさに心が温かくなりますね(*´ω`*)
出典:cashnipkitty/lovemeow
This post was published on 2023/11/09