今から約1ヶ月前のこと、生後1週間で体重が110gの子猫が地元の保護施設に運ばれてきました。子猫の前足には傷があり、とても腫れていました。
保護施設のスタッフ達はケアを必要としている子猫のために、養育ボランティアのナージャさんに連絡をしました。ナージャさんは子猫の話を聞くとすぐに、保護施設に子猫を迎えに行きました。
『スカウト』と名付けられた子猫は生まれてすぐに大変な経験をしたにもかかわらず、元気そうな姿を見せてくれました。スカウトは怪我を負っていましたが、這うようにして寝床の中を動き回っていました。
ナージャさんと一緒に動物病院に行ったスカウトは、前足の傷が他の動物による咬み傷だと判明し、その傷が原因で感染症を患っていることが分かりました。スカウトはすぐに治療を受けて、抗生物質を服用し始めました。
スカウトの身体は小さいですがとても強い心の持ち主で、怪我や病気の治療にも素直に取り組みました。またスカウトは旺盛な食欲で体重を増やし始め、日に日に体力をつけていきました。「スカウトは転がるのが大好きで、食事の後はいつも喉を鳴らしています」とナージャさんが言いました。
スカウトはすぐに身の回りのことに興味を持ち始め、寝床の外を観察したり、ブランケットの山に登ろうとしたりするようになりました。
そしていっぱい動き回って疲れると、鼓動のするヌイグルミに寄り添って、心地良い音を聞きながら眠りに落ちていきました。
ナージャさんの家に来てから数週間後、スカウトはその進歩でみんなを驚かせました。スカウトの足は見事に回復して、体重も保護された時の4倍になりました。
スカウトはまだオモチャで遊ぶ方法を模索中ですが、身体の安定感が増して、機敏に動き回れるようになり、いつも小さなシッポをピンと立てながら歩き回っているそうです。
そんな成長を続けるスカウトですが、ナージャさんの家にいる唯一の子猫だったため、とても寂しそうに見えることがありました。スカウトは一緒に転がったり寄り添ったりすることのできる友達を強く望んでいたのです。
ちょうどその頃、母親のいない独りぼっちの子猫が保護施設に運ばれてきました。「子猫は生後4週ほどで、身体中にたくさんのノミがついていて、お風呂を必要としていました。」
その後、ナージャさんが子猫を受け入れると、子猫がスカウトの最高の友達になることを確信しました。
ナージャさんは『サバンナ』と名付けた子猫の厄介なノミを全て取り除くと、優しく抱っこして安心させました。するとサバンナは自然と身体を撫でさせてくれるようになったのです。
サバンナは毎回ミルクでお腹を満たすと、身体を癒すために長い時間眠り続けました。
そしてついにスカウトとサバンナが会う準備を整えると、ナージャさんはふたりを対面させてみました。するとスカウトはさっそく大喜びしながらサバンナに近づいて、興味津々で匂いを嗅ぎ始めました。
ふたりはあっという間に仲良くなって、まるで兄弟のように一緒に飛び跳ねるようになりました。「ふたりはすぐに親友になりました。ふたりが嬉しそうに遊んでいる姿は、いつも私の心を温めます。」
少し前まで寂しそうに友達を探していたスカウトでしたが、今はもう寂しくなんかありません。スカウトはサバンナと一緒に遊べることに大きな喜びを感じていて、いつも楽しい時間を過ごしているのです。
「スカウトは冒険好きで、新しいものを発見したり、部屋の中を探索したりするのが大好きです。その姿はとっても愛らしく、いつまでも見ていたくなってしまいます。」
「サバンナはスカウトよりも小さな身体をしていますが、高いところに登るのが大好きで、まるでその場所を所有しているかのように無邪気に駆け回っています」とナージャさんが嬉しそうに話してくれました。
こうしてお互いに独りぼっちで保護されたスカウトとサバンナは、ナージャさんの家で幸せな出会いを果たしました。今のふたりの姿を見ていると、少し前まで大変な生活を送っていたとは思えません。ふたりはいつも最高の親友として一緒に遊び回っていて、安全な家の中で幸せいっぱいの毎日を送っているのです。
これからもふたりはお互いに愛情を注ぎ合いながら、優しいナージャさんの元ですくすくと成長していくことでしょう(*´ω`*)
出典:tiny.paws.fosters/lovemeow
This post was published on 2023/09/13